ビットコイン11.1万ドル台で推移──イーサETFに5億ドル流入、米利下げ観測とナスダック上場計画も【8月29日】

擬人化されたビットコイン・イーサリアム・テザーがETFやUSDTを象徴する小道具を持ち、規制当局を背景に舞台で演じる風刺的イラスト デイリークリプトニュース
ETF承認の行方と利下げ観測が交錯する仮想通貨市場。ビットコインやイーサリアム、テザーの動きを整理。詳細は記事で。
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ビットコイン11.1万ドル台で推移、市場はETF動向と利下げ観測を注視

ビットコインは29日午前時点で11.1万ドル台を維持しています。短期的な値動きは落ち着きを見せており、投資家心理は米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを行うとの観測に支えられています。FRB理事クリストファー・ウォーラー氏が利下げに前向きな姿勢を示したことが背景です。

一方、イーサリアムは4,469ドル前後で推移しています。直近24時間では1%超の下落となったものの、週間ベースでは5%を超える上昇を記録しています。ETF関連の資金流入が下支えとなる中で、ビットコインに比べて相対的に強い回復力を示しています。

マクロ環境との連動

29日の米株式市場では主要指数がそろって上昇しました。S&P500は6,501.86で前日比+0.32%、ナスダックは21,705.16で+0.53%、ダウ平均は45,636.90で+0.16%となりました。投資家心理を示すVIX指数は14.43まで低下し、リスク選好がやや強まっています。

為替市場では、ドル円が146.93円と小幅に上昇し、ユーロドルは1.1675でわずかに下落しました。ドル指数が調整するなかで、新興国通貨やリスク資産へも資金が流れやすい状況となっています。

こうした株式・為替の動きは暗号資産市場にも波及しています。リスク選好の回復とETFへの資金流入が重なり、ビットコインやイーサリアムの価格安定を支える要因となっています。

ETF関連ニュースの影響

イーサリアムETFへの大規模流入やアルトコインETFの審査進展が、市場を下支えしています。ETFは機関投資家にとって参入しやすい投資手段であり、価格下落時の押し目買いを誘発しています。これらの動きが短期的な価格安定の要因になっています。

今後の注目点

今後は米国の雇用統計やインフレ率といった経済指標に注目が集まります。これらの結果次第で、FRBが実際に利下げへ踏み切るかどうかが左右されます。ビットコインの価格は、マクロ経済の動向とETFを中心とした制度的投資の進展、その双方の影響を強く受ける局面に入っています。

イーサリアムETFに5億ドル流入、鯨は関連銘柄に注目

イーサリアムETFは過去24時間で約5億ドルの資金を集めました。大規模な流入は、ウォール街の投資家が価格下落局面で押し目買いを行った結果とみられます。ETFを通じた資金の動きが、イーサリアム市場を下支えする要因となっています。

機関投資家の動き

今回の資金流入は短期的な投機ではなく、長期的な保有を意識した投資と位置付けられます。ETFはリスクを抑えて参入できる仕組みであるため、機関投資家に安定的な買い需要をもたらしています。結果として、イーサリアムの市場基盤は一段と強化されつつあります。

鯨(大口投資家)の注目銘柄

資金の一部はイーサリアム関連プロジェクトにも向かいました。特に以下の銘柄が注目されています。

  • Chainlink(LINK): 分散型オラクルの代表格で、DeFi(分散型金融)の基盤技術。
  • Uniswap(UNI): 分散型取引所(DEX)の中心的存在で、流動性供給の要。
  • Layer Brett: 新興の拡張型プロジェクトで、エコシステム強化を目指す。

これらの銘柄に資金が流れることは、単なる価格上昇ではなく、エコシステムの拡張を意識した戦略的投資を意味します。

ETHの存在感拡大

ETFへの資金流入と関連銘柄への投資拡大により、イーサリアムの市場での存在感は再び強まっています。特にDeFiやスマートコントラクトの基盤としての役割が再評価され、長期的価値を意識した投資が増加している点が注目されます。

SEC、GrayscaleイーサETFのステーキング判断を延期

米証券取引委員会(SEC)は、Grayscaleが申請したイーサリアムETFへのステーキング機能の導入判断を延期しました。承認されれば投資家はETFを通じて利回りを得られる可能性があり、市場にとって大きな意味を持つ提案でした。しかし、規制枠組みの整備が不十分なことから結論は先送りされています。

ステーキング導入の意義

ステーキングとは、暗号資産を一定期間預けて報酬を得る仕組みです。ETFにこの機能が組み込まれれば、投資家は価格変動益に加え、利息に相当する収益を得られる可能性があります。そのため、今回の判断は市場関係者にとって大きな注目点でした。

SECが抱える課題

SECは「ステーキングが証券に該当するかどうか」に慎重な姿勢を示しています。従来の金融商品とは異なる性質を持つため、既存の証券法をそのまま適用できるかが不透明です。このため、ルール整備や監督体制に関する議論が必要とされ、判断が遅れる結果となりました。

市場への影響

短期的には投資家の期待感が後退し、イーサリアム市場にとって重しとなる可能性があります。一方で、中長期的には制度面の議論が進むことで、ETFに新たな収益モデルが加わる道が開けるかもしれません。SECの今後の対応は、機関投資家の投資判断に大きな影響を及ぼすと見られます。

American Bitcoin、ナスダック上場へ──トランプ政権の追い風も

米マイニング企業「American Bitcoin」は、Gryphon Digital Miningとの合併を進め、2025年9月のナスダック上場を目指しています。暗号資産関連企業として注目度の高い動きであり、上場後はティッカーシンボル「ABTC」で取引される予定です。

政権の親クリプト姿勢が後押し

同社はHut 8が株式の80%を保有し、残りの19%をトランプ大統領の息子であるEric Trump氏とDonald Trump Jr.氏が保有する見込みです。政権が示す「親クリプト」政策は間接的に市場に安心感を与え、この上場計画を支える要因となっています。

マイニング事業とBTC保有拡大

American Bitcoinはマイニング事業を強化する一方で、ビットコインの保有量を増やしています。米証券取引委員会への提出資料によれば、同社は2025年6月時点で215 BTCを保有しており、時価で約2,400万ドルに相当します。また、Gemini創業者のWinklevoss兄弟も同社に出資しており、ビットコイン建てで投資を行ったことが注目されています。

米マイニング業界への波及効果

今回の上場計画は、米マイニング業界全体にとって重要な意味を持ちます。規模の大きな事業者が公開企業となることで、資金調達力の強化や投資家の信頼拡大につながる可能性があります。一方で、電力コスト上昇や環境政策を巡る課題も残されており、業界の持続性に向けた対応が引き続き求められています。

Tether、ビットコインにUSDTを導入──RGBで拡大するユースケース

ステーブルコイン大手のTetherは、ビットコインのレイヤー2技術「RGB」を活用し、USDTを展開すると発表しました。これにより、ビットコインネットワーク上でドル建ての安定資産を直接利用できる環境が整い、送金や取引のユースケース拡大が期待されています。

RGBプロトコルの仕組み

RGBは、ビットコインのブロックチェーン上で追加的な資産を発行・管理できるプロトコルです。特徴は以下の通りです。

  • 軽量かつ高速な送金が可能
  • 取引のプライバシー性を確保
  • ビットコインのセキュリティを基盤とする

Tetherは「USDTを世界で最も安全で分散的なネットワーク上で直接取引可能にする」と説明しており、既存のEthereumやTronでの展開とは異なる意義を持っています。

ステーブルコインの存在感強化

今回の導入は、Tetherにとってドル建て資産の存在感をさらに強化する戦略の一環です。EthereumやTronなど複数のチェーンで展開してきたUSDTが、ビットコイン上でも利用可能となることで、ネットワークの信頼性と結びついた新たな進展となります。

特に、長期保有者がビットコインを担保とした安定資産取引に参加できる可能性が広がり、資金循環や市場流動性の拡大につながると見られています。

市場への影響と課題

投資家にとっては、ビットコインのセキュリティを享受しながら、USDTを用いた効率的な決済・取引が可能になります。一方で、ビットコイン上での資産展開に関する法的枠組みはまだ整備途上であり、規制当局の対応が市場の安定性を左右する要因となります。

規制環境が明確になれば、ステーブルコインの役割は暗号資産市場において一層拡大することが予想されます。

米商務省とCoinbase、GDPデータをオンチェーン化

米商務省は暗号資産取引所大手Coinbaseと提携し、国内総生産(GDP)の統計データを複数のブロックチェーンで公開するプロジェクトを開始しました。対象チェーンはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などで、分散型オラクルのChainlinkやPythを利用して透明性を確保します。

公共データの透明性と利便性

GDP統計は従来、政府機関や研究機関を通じて公表されてきましたが、取得や処理に時間差が生じる点が課題でした。オンチェーン化により以下の利点が見込まれます。

  • リアルタイムでのデータアクセス
  • 改ざんリスクの低減
  • 企業や投資家による迅速な意思決定への活用

これにより、政策立案や市場分析においても即応性が高まり、経済データの利用価値が拡大すると考えられます。

Web3社会実装への一歩

政府機関が基幹統計をブロックチェーン上に移行することは、Web3技術が公共インフラの一部として機能する可能性を示しています。さらに、複数チェーンを対象とする点は、特定技術への依存を避ける「マルチチェーン時代」の到来を後押しします。

今後の展望

今回のGDPデータ公開は、公共統計のオンチェーン化における初の大規模な事例です。今後は以下の指標にも拡大が検討される可能性があります。

  • 雇用統計
  • インフレ率
  • その他の主要マクロ経済データ

こうした取り組みにより、金融市場とブロックチェーンの融合が進み、透明性の高い経済データ基盤が形成されていくとみられます。

その他の注目ニュース

イクヨ、米ギャラクティック社に3億円出資

自動車部品メーカーのイクヨ(東証スタンダード:7273)は、米ギャラクティック・ホールディングスへの第三者割当増資を3億円規模で実施しました。ギャラクティック社は、ステーブルコインを用いたB2B越境決済インフラを展開しており、今回の出資は6月に発表した業務提携の延長線上に位置づけられています。

同社は中南米などの新興市場で国際送金ネットワークを構築し、既に複数国でライセンスを取得済みです。イクヨは、この仕組みを活用して自動車部品取引における決済スピードの向上とコスト削減を目指す方針です。株価は28日に1,275円へ到達し、史上最高値を更新しました。年初来では4倍超の上昇となっています。

アルトコインETF申請が相次ぐ

米証券取引委員会(SEC)には、ライトコインやソラナ、ドージコイン、XRPなどを対象とした現物ETFの申請が多数寄せられています。最新では21シェアーズが「セイ(SEI)」ETFの申請を提出し、申請総数は90件を超えました。

SECは、投資家保護やステーキング機能の可否などについて慎重に審査を進めており、大部分の判断は10月までに下される見込みです。承認が実現すれば、アルトコイン市場に新たな資金流入が期待されます。

CFTC、海外取引所に明確な参入ルール

米商品先物取引委員会(CFTC)は、海外仮想通貨取引所が「外国商品取引所(FBOT)」として登録することで、米国内投資家に直接サービスを提供できることを改めて明確化しました。

キャロライン・ファム代理委員長は「過去の執行重視で米国から流出した取引活動を呼び戻す」と強調。この措置は、トランプ政権が推進する「クリプト・スプリント」政策の一環であり、規制の透明性向上と市場の流動性拡大につながると期待されています。

今後の展望とリスク:ETF判断と経済指標に注目

短期的には、SECによるETF承認や延期判断が最大の焦点です。イーサリアムETFをめぐる決定の行方は、市場の方向感を左右します。一方で、金融政策や経済指標の発表も投資家心理を動かす要因となります。

直近の経済指標の動き

8月28日に公表された欧州中央銀行(ECB)の理事会議事要旨では、「政策金利は中立的水準にあり、現状維持で不透明な環境に備える」との姿勢が示されました。これによりユーロ圏の追加利上げ観測は後退し、為替市場でユーロはやや弱含みとなりました。

同日発表の米国4-6月期GDP改定値は前期比年率3.3%増となり、速報値3.0%から上方修正されました。堅調な個人消費と投資が寄与しており、AI関連支出も押し上げ要因となりました。FRBの利下げ観測は残るものの、景気基盤は依然として強いとの見方が広がっています。

本日発表予定の指標

8月29日には、複数の重要データが予定されています。インドの4-6月期GDPは前年同期比6.7%増と予想されており、新興国の成長持続性が注目されます。カナダの同GDPは年率-0.6%予想とマイナス成長が見込まれており、資源価格動向と合わせて注視されています。

米国では7月PCEデフレーターの発表が予定されています。総合指数は前年比2.6%、コア指数は同2.9%と予想されており、FRBの利下げ判断に直結する重要なデータです。市場は予想通りの数値を前提にしていますが、予想を上回る場合は利下げ観測が後退し、ビットコインなどリスク資産には逆風となる可能性があります。

来週以降の注目イベント

来週以降も重要な指標が相次ぎます。9月2日のユーロ圏HICP速報値ではインフレ鈍化が意識され、通貨動向を通じて仮想通貨市場にも影響が及ぶ可能性があります。同日の米ISM製造業景況指数は48.7予想と、縮小圏ながら改善の兆しが見込まれています。

9月4日の米ADP雇用統計(予想8万人増)と、9月5日の米雇用統計(非農業部門雇用者数8万人増予想、失業率4.3%予想)は、労働市場の鈍化を示すかどうかが焦点です。FRBが9月に利下げへ踏み切るかどうか、決定的な判断材料になる可能性があります。

投資家が直面するリスク

ETFを通じた資金流入は強気シナリオを支える一方で、規制環境の不透明感は依然として残ります。SECやCFTCの判断遅延、委員構成の不安定さが市場を揺さぶる要因です。さらに、地政学リスクや取引所を巡る信用不安も警戒されており、これらが突発的な価格変動を引き起こす可能性があります。

今後の仮想通貨市場は、ETF承認の進展とFRBの金融政策の双方をにらみながら推移する局面にあります。短期的には米国のインフレ指標や雇用統計、中期的には制度整備の進展が、市場の方向性を決定づける要素となるでしょう。

結論・要点整理

本日の市場では、イーサリアムETFへの大規模な資金流入と、FRBによる利下げ観測が価格の下支えとなりました。一方で、SECやCFTCの判断遅延や規制方針の不透明さが残存リスクとして意識されています。特に、ステーキングを含むETF機能やアルトコインETFの審査に関する結論先送りは、投資家の不安定な心理を映し出しています。

投資家にとって当面の最重要テーマは、ETF関連の制度進展と米国経済指標の動向を見極めることにあります。短期的にはPCEデフレーターや雇用統計などインフレ・雇用関連の指標がFRBの政策判断を左右し、中期的にはETFを通じた機関資金の流入が強気シナリオを支える可能性があります。

ただし、規制環境の不透明さや地政学的リスク、取引所を巡る信用不安は引き続き警戒要因です。仮想通貨市場は制度進展とマクロ経済動向の双方に敏感な局面にあり、投資判断には慎重な対応が求められます。

本記事にはAIによる収集・分析データが一部含まれます。情報の正確性には十分留意していますが、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
また、本記事は投資判断を促すものではなく、市場理解を目的とした情報提供にとどまります。

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