Tornado Cash制裁解除でDeFi復活の兆し｜Coinbase大型買収最終局面、SECも規制再考へ

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2025年3月22日の仮想通貨ニュース速報｜Tornado Cash制裁解除やCoinbase買収進展など注目トピックを網羅
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はじめに｜Tornado Cash解除で揺れ動く規制の枠組み

2025年3月21日、米財務省はイーサリアム上のプライバシープロトコル「Tornado Cash」への制裁を正式に解除しました。これにより、DeFi（分散型金融）市場全体に復活の兆しが広がっています。加えて、Coinbaseによるデリバティブ取引所Deribitの買収交渉が最終段階へと進行しており、業界の再編を印象づける動きが見られます。

SEC（米証券取引委員会）は、同日に初の「仮想通貨円卓会議（Crypto Roundtable）」を開催し、既存の規制枠組みの見直しを公に議論。これまで強硬だった姿勢に柔軟性が見え始めており、政策の転換点とも言える重要な局面を迎えています。

本記事では、仮想通貨に関するこれらの主要な出来事を網羅的に紹介します。特定のニュースに関しては、継続して報道されている内容も含まれますが、それらは新たな進展や公式な発表があったことを受けた「最新報道」です。いずれも昨日18時以降に世界の主要仮想通貨系メディアで新たに掲載された内容を基にしています。

主なニュース

Tornado Cash制裁解除でDeFi市場に追い風

2025年3月21日、米財務省はイーサリアム上の匿名性強化プロトコル「Tornado Cash」に対する経済制裁を正式に解除しました。これにより、関連するトークン「TORN」の価格は瞬時に70％以上急騰。これまで規制の対象となっていたDeFi（分散型金融）プロジェクトに対し、市場は明らかな期待感を示しています。

Tornado Cashは、イーサリアム上の取引履歴を匿名化する「コインミキサー（Coin Mixer）」の一種であり、プライバシー保護を重視するユーザーに支持されてきました。一方、マネーロンダリングに利用されるリスクも指摘されており、2022年には米国が制裁を課していました。今回の制裁解除は、プライバシー技術に対する評価の見直しを意味する可能性があります。

この動きは、今後のDeFiプロトコルや匿名性系プロジェクトにとって追い風となると予想されます。特に、他のミキサーやプライバシー強化技術への規制緩和にも波及するかどうかが注目されます。

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Coinbase、仮想通貨デリバティブ大手Deribitの買収交渉が最終段階へ

3月21日付の複数の報道によると、米大手暗号資産取引所Coinbaseが、オランダ拠点の仮想通貨デリバティブ取引所「Deribit」の買収交渉を最終段階まで進めているとのことです。買収額は数十億ドル規模とされており、これはCoinbaseの事業領域拡大と同時に、米国規制の枠外での収益性確保という戦略的な意味合いも持ちます。

Deribitは、ビットコインおよびイーサリアムを中心としたオプション取引高で世界最大級のプラットフォーム。規制が厳格化する米国内から距離を取る形での国際展開と見る向きもあります。

もしこの買収が成立すれば、Coinbaseはスポット、先物、オプション取引すべてを網羅する“総合型”取引所としての地位をより一層確固たるものにすると見られています。

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SEC、仮想通貨規制の枠組みを再検討へ

3月21日、SEC（米証券取引委員会）は初となる「仮想通貨円卓会議（Crypto Roundtable）」を開催しました。これは規制当局と業界関係者が一堂に会し、現行の規制の見直しや方向性を協議する試みであり、仮想通貨規制政策の転換点と見られています。

この会議では、ビットコインなどのProof-of-Work（PoW）によるマイニング活動が「証券取引には該当しない」との見解が示され、PoW型ネットワークの法的立場に一定の安定性が与えられました。過去にSECがこうした活動を曖昧なまま扱ってきたことを踏まえると、大きな前進といえるでしょう。

SECの姿勢に柔軟性が出てきたことは、今後のステーブルコイン、DeFi、NFTなど新興分野にとって、規制の明確化とビジネス展開の可能性拡大を意味します。

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ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース

3月21日（米時間）のビットコインは、下記のような値動きを示しました。

  • 始値：84,208.7ドル
  • 高値：84,831.0ドル
  • 安値：83,215.9ドル
  • 終値：84,073.3ドル
  • BTCドミナンス：60.5%

価格のボラティリティは限定的ながらも、複数のファンダメンタル要因が市場を支えています。以下では、主なBTC関連のニュースを3つに分けて紹介します。

MicroStrategyがBTC追加購入へ、7億ドルを調達

3月20日、MicroStrategyは転換社債の発行によって7億1100万ドルを調達し、その資金を用いてビットコインを追加購入する意向を示しました。これは同社にとって2020年以降で最も大規模な調達額の一つであり、現在の市場水準でも強気スタンスを崩していないことを示しています。

  • これまでにMicroStrategyが保有するBTCは約193,000BTCに達しており、企業としては世界最大規模。
  • 同社の会長であるマイケル・セイラー氏は、ビットコインを「デジタルゴールド」と再定義し、現金よりも長期保有資産として有利と主張。
  • 調達された資金は短期間での購入に充てられる見込みで、今後の市場供給バランスにも影響を与える可能性があります。

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BTC ETFへの資金流入が5日連続

米国における現物型ビットコインETFには、3月15日から5営業日連続で資金が流入していることが確認されました。3月20日の時点での純流入額は1.2億ドル超とされ、ETF市場への信頼が維持されていることを示唆します。

  • 一部のETFでは日次流入額が高止まりしており、投資家心理が安定している証左とされています。
  • 一方で、Ethereum現物ETFは未承認状態が続いており、相対的な評価の差が再び注目されています。
  • ブラックロックやフィデリティといった大手運用会社のETFが主導しており、機関投資家の動向が市場を下支えしています。

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ソロマイナーがブロック生成、26万ドル獲得

3月20日、わずか1人のソロマイナーがビットコインネットワーク上で単独でブロックを生成し、約26万ドル（3.125BTC）の報酬を獲得したことが確認されました。これは、ネットワークの確率論的分散性が実際に機能していることを象徴する出来事です。

  • 採掘に成功したマイナーは、通常のプールマイニングに頼らず、独立したノードとリソースで採掘を行っていたと推定されています。
  • このブロックのハッシュパワーは、全体のわずか0.00085%ほどで、極めて低確率での成功となりました。
  • 分散型ネットワークの公平性と非中央集権性の重要性を再認識させる事例として、業界内で注目を集めています。

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その他のアルトコインニュース

ここでは、ビットコイン以外の主要アルトコインに関する注目ニュースをピックアップします。マーケットに直接的な影響を与える材料や、特定銘柄に関連する新たな動向など、セクターごとに整理しました。

★XRPがさらなる価格上昇、取引量も急増中

3月20日から21日にかけて、XRPは大きな注目を集めました。スポット市場での取引量が急増しており、次なるパラボリック上昇局面への移行が意識されています。
とくに、機関投資家による現物保有量の増加や、裁判リスクの後退を背景に、短期トレーダー・長期ホルダーの両者から支持が拡大しています。

  • XRPの24時間取引量は10億ドル超に到達。
  • 複数のアナリストが、次の節目として「$1.50～$2」を視野に入れたシナリオを提示。
  • テクニカル的には、2021年以来の出来高水準に達しているとの指摘も。

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TON、VCから4億ドルの資金調達に成功

Telegramと連携するブロックチェーン「TON（The Open Network）」が、ベンチャーキャピタルから4億ドルを調達したことが発表されました。
この資金調達は、Layer1ブロックチェーンへの機関投資家の関心が再燃していることを象徴する出来事として注目されています。

  • 調達は複数フェーズに分かれて実施され、主要ファンドが参加。
  • TONはTelegramのウォレットインテグレーションを活用し、グローバル決済ネットワークへの成長を目指す構想を提示。
  • トークン価格も発表後に一時6％上昇。

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PEPE大口投資家が大規模売却

3月21日、約3890億枚のPEPEトークンを保有していた大口アドレスが保有資産を一括売却しました。
この売却により、トークン価格は数時間で約15％下落し、ミームコイン市場全体にも一時的な調整ムードが広がりました。

  • 売却額は約1,600万ドルに相当。
  • 売却者は、2023年に13,000ドルで取得したトークンを現在まで保有していたとされ、ROIは12,000倍以上。
  • 他のミームトークンへの波及効果も指摘されています。

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Zoth、今月2度目のハッキング被害で約9億円損失

EthereumベースのRWA（実世界資産）プロトコル「Zoth」が、3月に2度目となるハッキング被害を受けました。被害額はおよそ885万ドル（約9億円）で、開発チームによる対応が注視されています。

  • ハッカーは取得資産を迅速にDAIとETHへスワップ。
  • 2月にも同様の脆弱性が突かれており、セキュリティ体制への不信感が拡大。
  • DeFi全体でRWA領域への投資が加速する中、信頼回復が急務となっています。

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Solana系プロジェクト「Solaxy」、プレセールで2700万ドル調達

Solanaエコシステムに属するLayer2プロジェクト「Solaxy」が、プレセール段階で2700万ドルの資金を調達したことが明らかになりました。
AIやGameFi機能との連携をうたう同プロジェクトは、初期投資家からの注目度が高く、2025年の有力銘柄の一つとみなされています。

  • トークン名はSOLX、現在の価格は0.004ドル程度。
  • プレセールは段階的に進行しており、近日中にDEX上場の可能性も。
  • Solanaとの技術的接続性により、処理速度やコスト面で強みを持つとされます。

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その他のニュース

このセクションでは、仮想通貨市場に間接的な影響を及ぼす注目動向や、周辺領域での重要なニュースをまとめて紹介します。各項目は規制、制度、企業動向など多岐にわたり、今後の仮想通貨エコシステムに広範な影響を与える可能性があります。

エリック・トランプ氏、ビットコイン企業の顧問就任

ドナルド・トランプ大統領の息子であるエリック・トランプ氏が、ビットコイン関連企業「Metaplanet」の戦略顧問に就任したことが明らかになりました。日本に本社を構える同社は、株式市場を通じた仮想通貨エクスポージャーを提供しており、トランプ氏の参画で米政界との連携強化の可能性も示唆されています。

  • Metaplanetは自社でBTCを保有し、ビットコイン信奉企業として知られる。
  • トランプ氏の政治的影響力が、規制環境にも間接的影響を及ぼすとの声も。

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ドイツ当局、sUSDeステーブルコインの販売を禁止

ドイツの金融規制当局であるBaFin（連邦金融監督庁）は、Ethena社が発行するsUSDeステーブルコインの販売をドイツ国内で禁止したと発表しました。
MiCAR（欧州仮想通貨規制）に準拠しない不備が見つかったとされ、規制対応が進む欧州における先進的な監視体制を象徴する事例です。

  • BaFinは「重大な欠陥」があったと公表。
  • sUSDeはEthena社による新興のアルゴリズム型ステーブルコイン。
  • 欧州市場におけるプロジェクトの参入ハードルの高さを改めて印象付けました。

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RWA市場のTVL、100億ドルを突破

現実資産のトークン化（RWA＝Real World Asset）市場のTVL（Total Value Locked）はついに100億ドルを突破し、DeFiとの融合が加速しています。これは、金や不動産、国債など実物資産のブロックチェーン化が定着しつつあることを示します。

  • TVLの急伸は、ステーブルコインやセキュリティトークンの拡大が主因。
  • 多くのプロジェクトがRWA分野に参入し、利回り提供型プロトコルが拡大中。
  • TradFi（伝統金融）との融合フェーズへと市場が移行しつつある兆候と評価されています。

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韓国、未登録取引所への制裁を強化

韓国の金融情報分析院（FIU）は、未登録で国内ユーザーにサービスを提供する仮想通貨取引所5社に対し制裁を実施する方針を発表しました。対象にはKuCoinやBitMEXなどの大手が含まれており、東アジア地域における規制強化の波が顕著です。

  • 該当取引所はライセンス未取得のままマーケティングを実施していたとされる。
  • 韓国政府は、アクセス遮断や法的責任追及の構えを見せており、実効性が問われる局面に。

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Fidelity、Solanaファンドを登録しETF化も視野

3月20日付で、世界大手の資産運用会社FidelityがSolanaに特化したファンドをデラウェア州で登録したことが確認されました。これは将来的なSolana現物ETFの申請を視野に入れた布石と見られ、SECの承認動向が次の焦点となります。

  • ファンド名は「Fidelity Wise Origin Solana Fund」。
  • 現時点では私募扱いで上場はしていないが、ETF市場の新展開につながる可能性あり。
  • ブラックロックに続く「Solana取り込み」の動きとして注目が高まっています。

📰 ソース：

気になるニュース（リンク一覧）

ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたいニュースをまとめました。
以下はすべて、記事タイトルを日本語に意訳したうえでのリンク一覧です。

終わりに

本日は、Tornado Cashの制裁解除をきっかけに、仮想通貨業界に新たな局面が訪れつつある兆しが見られました。Coinbaseの大型買収交渉や、SECによる規制再考の動きなど、複数の構造的変化が重なり、「仮想通貨の新時代」が着実に形を成し始めている印象を受けます。

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