トランプ恩赦が市場に波紋、FDICが仮想通貨解禁で変革進む|BTCは84K攻防、ETH清算リスクも浮上【2025年3月29日】

2025年3月29日版の仮想通貨ニュースアイキャッチ画像。ビットコイン、イーサリアム、世界地図、チャートを重ねたデジタル金融デザイン。 デイリークリプトニュース
世界地図と金融チャートが融合した、2025年3月29日の仮想通貨市場を象徴する一枚。話題の仮想通貨トピックスをこの画像からチェック。
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はじめに

2025年3月29日の仮想通貨市場は、複数の注目トピックが交錯する形で推移しました。

ビットコイン(BTC)は前日に続き下落基調となり、重要な価格ラインである84,000ドルを挟んだ攻防が続いています。3月28日の終値は84,410ドルで、米国の経済指標や市場センチメントが価格に影響を及ぼしました。

このような中で、米国発の政治・金融関連の動きが相場に大きな影響を与えています。特に注目を集めたのが、トランプ前大統領によるBitMEX創業者への恩赦と、FDIC(米連邦預金保険公社)による仮想通貨業務への規制緩和の発表です。いずれも3月28日(米国時間)に報じられたもので、市場の根幹を揺さぶる可能性のあるニュースとされています。

また、イーサリアム(ETH)の価格下落に伴い、DeFi(分散型金融)市場で大規模な清算リスクが浮上していることも明らかとなり、主要アルトコイン市場全体に警戒感が広がりました。

本記事では、こうした動きに加えて、ETF関連の新規申請、ミームコイン市場の急変動、企業動向など、幅広いニュースを網羅的にご紹介します。

なお、当記事は世界の主要な仮想通貨系ニュースサイトにて取り上げられた、当日中の最新かつ注目度の高いニュースをもとに構成されています。詳細な解説よりも、「今知っておくべきニュースが何か」を素早く把握できることを目的としています。

主なニュース

トランプ大統領、BitMEX共同創業者に恩赦を発表

2025年3月28日、ドナルド・トランプ米大統領は、暗号資産取引所BitMEXの共同創業者であるアーサー・ヘイズ、ベンジャミン・デロ、サミュエル・リードの3名に対し、大統領恩赦を発表しました。

この3名は2020年に米商品先物取引委員会(CFTC)および司法省によりマネーロンダリング対策の不備などで起訴され、すでに有罪判決を受けています。今回の恩赦は、「不当な訴追だった」とする一部仮想通貨コミュニティの意見を背景に行われたと見られ、政治的意図も指摘されています。

この件は、仮想通貨に対する法的対応の転換点として受け止められており、政策と暗号資産の距離が急速に縮まりつつあることを象徴する動きとなっています。

※本件は当日中(3月28日)の複数大手メディアで一斉に報じられたため、「遅報」ではなく速報として同日扱いで紹介しています。

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FDIC、銀行の仮想通貨事業に対する事前承認を撤廃

同じく3月28日、米国の連邦預金保険公社(FDIC)は、米国内の銀行が仮想通貨関連事業を行う際、従来必要とされていた「事前承認」を不要とする方針に切り替えたことを発表しました。

これにより、仮想通貨の取扱いや保管、関連サービスの提供などについて、銀行側はFDICへの事前届出なしに開始できるようになります。ただし、必要なリスク管理体制が整っていることが前提です。

この決定は、規制の明確化と業界の発展を後押しする動きとして歓迎されています。一方で、規制の緩和が不適切な運用を招く可能性もあるとして、監視体制の強化も議論されています。

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Galaxy Digital、LUNA関連で2億ドルの和解

2025年3月28日、暗号資産投資企業のGalaxy Digital(CEO:マイケル・ノヴォグラッツ氏)が、Terra(LUNA)崩壊に関連する疑惑をめぐり、ニューヨーク州司法当局と2億ドルの和解に達したことが報じられました。

問題視されたのは、GalaxyがLUNA関連のプロモーション活動において、投資家への情報開示が不十分だったとされる点です。これにより同社は法的責任を問われていましたが、今回の和解により一連の調査は終了となります。

この件は、DeFi関連プロジェクトの透明性と責任のあり方に警鐘を鳴らすものであり、Galaxyのような大手も例外ではないことを市場に示しました。

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ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース

BTC、84Kドルを維持できるか?米インフレ指標が影響

2025年3月28日のビットコイン(BTC)は、前日に比べて約3%の下落を記録しました。米国で発表されたPCE(個人消費支出)価格指数が市場予想を上回る結果となり、インフレ懸念が再燃。これが利上げ観測の再浮上に繋がり、リスク資産への売り圧力が高まったと分析されています。

また、テクニカル面でも89,000〜90,000ドルのレジスタンスゾーンに強い売りが集中しており、上値の重さが意識されています。

ビットコイン価格(3月28日):

  • 始値:$87,209.5
  • 高値:$87,507.5
  • 安値:$83,596.7
  • 終値:$84,410.4
  • ドミナンス(市場シェア):61.1%

なお、複数のオンチェーン分析によると、一部の大口保有者(クジラ)による買い支えの動きも観測されており、反発の兆しを見せる場面もありました。

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ETH価格急落、DeFiローンに清算リスクが浮上

3月28日、イーサリアム(ETH)は5%超の急落を記録し、重要サポートラインを割り込む動きとなりました。これにより、DeFi(分散型金融)プラットフォームに組み込まれた担保付きローンの清算リスクが急激に上昇しています。

DeFi分野では、担保としてETHを預け入れて借り入れを行うプロトコルが多く存在しますが、ETH価格の急落により一部担保比率が清算ラインに接近していると報じられています。

具体的には、約3億2,000万ドル(約480億円)相当のDeFiローンが清算リスク下にあるとされており、複数のプロトコルで追加担保の要求や強制清算が発生する可能性が高まっています。

この流れは、相場全体のボラティリティを一層高める要因としても警戒されています。

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XRP、続落もETF期待で相場は二極化

XRP(リップル)は3月28日も下落基調が続きましたが、ETF(上場投資信託)承認への期待感SEC(米証券取引委員会)との和解報道を背景に、相場は悲観一色ではありません。

価格面では一時2.20ドル付近まで下落しましたが、今後のETF動向やSECの最終判断によっては大きな反発も想定されます。

市場では依然として、「SECとの和解成立により、XRPが主要金融商品として認められる可能性がある」との見方も根強く、投資家心理は分裂しています。

また、XRP関連のファンダメンタルズ改善により、機関投資家の買い意欲も徐々に回復していると指摘されています。

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「ALTCOIN NEWS」の文字とともに世界地図と暗号通貨チャートを重ねた横長画像

その他のアルトコインニュース

★ GrayscaleがAvalanche(AVAX)ETFを申請、NASDAQ上場を目指す

2025年3月28日、資産運用大手GrayscaleがAvalanche(AVAX)を対象とした現物型ETF(上場投資信託)をNASDAQに申請したことが明らかになりました。
これによりAVAXは、ビットコインやイーサリアムに続くETF対象銘柄として本格的に市場の注目を集め始めています。

規制当局の判断次第では、AVAX市場への機関投資家資金流入が加速する可能性もあり、価格面での強材料として期待が寄せられています。

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Solana(SOL)関連、報道と共に流動性上昇

Solana(SOL)の価格が一時$140に接近し、市場では約6,900万ドル規模の清算(ロスカット)リスクが取り沙汰されています。
この価格変動は、Solanaを基盤とするプロジェクトやミームコインの急騰と連動しており、ボラティリティ上昇の一因となっています。

特にDeFiやNFTプラットフォーム上での資金流入が活発化していることから、短期的な急騰・急落に警戒する声も出ています。

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TON Coinが反発、ブレイク間近?

Telegram関連銘柄であるToncoin(TON)は3月28日、3.4%の反発を見せ、再び4ドル突破の兆しを見せています。

価格上昇の背景には、Telegram上のトークン利用拡大や新たなデファイ連携構想があるとされ、中長期的な成長期待が強まっています。

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ミームコイン「Dragoin」が急騰、期待感高まる

話題のミームコインDragoin(DRGN)が市場で急騰し、一部では「100倍銘柄候補」として注目されています。

今月のプレセール参加者数は急増しており、早期バーンプランや限定特典が投資家心理を刺激しているとの分析です。
ミーム市場のボラティリティを象徴する動きとしても注目されています。

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SHIB、バーンレート急上昇中

Shiba Inu(SHIB)は価格は小幅ながらも、トークンのバーン(焼却)率が8,470%を超える上昇を見せています。
これは供給量の減少による希少性の強化を通じた価格上昇への期待を生んでおり、テクニカル面では再び上昇トレンド入りの可能性も浮上しています。

また、一部では過去の「くさび形」チャートパターンとの類似性が指摘されており、「歴史は繰り返す」との声も上がっています。

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その他のニュース

SECによる訴訟撤回の続報、業界の受け止めと国際的影響も広がる

3月27日に報じられた米証券取引委員会(SEC)による仮想通貨関連訴訟の一斉取り下げについて、複数の関係者や報道機関がその影響をさらに掘り下げています。

これは、前日(3月28日付)の記事「SECが仮想通貨訴訟を一斉撤回、各国も導入加速へ」でお伝えした通り、未登録証券の販売を巡る訴訟を含む複数の案件を、SECが正式に取り下げたという内容です。

続報では、今回の決定が、規制強化の姿勢を維持してきたSECの“根本的な方針転換”となる可能性があるとの見方が強まっています。SEC内部では、次期委員長候補とされるポール・アトキンス氏の影響力が大きく、仮想通貨に対する規制の再設計に向けた布石との分析が複数のメディアから出されています。

また、Coinbaseのチーフ・リーガル・オフィサー(法務責任者)がアトキンス氏を「業界と建設的に向き合う人物」として支持する声明を発表するなど、業界からも前向きな受け止めが広がっている様子です。

この動きは、単なる一時的な姿勢変更ではなく、今後の米国における仮想通貨規制のあり方を左右する転換点となる可能性があります。また、アジア市場や欧州でも「米国に倣う形」でトークン化商品や規制整備が加速する兆しが見られており、グローバルな影響も視野に入れる必要があります

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韓国・香港でもトークン化金融商品が進行中

香港証券先物委員会(SFC)は2025年3月28日、HashKeyとBoseraによって設計された世界初の「トークン化されたマネーマーケットETF」を正式に承認しました。

これは既存の金融資産をブロックチェーン技術上で表現し、流動性や透明性を高める「トークン化(トークナイゼーション)」の具体的な事例として注目されています。

また、韓国でも同様の取り組みが水面下で進行しており、アジア圏における「証券トークン市場」の成長性が再評価されつつあります。

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Coinbase、SECとの情報開示訴訟で一部勝訴

大手暗号資産取引所Coinbaseが進めていたSECへの情報公開請求(FOIA)訴訟において、米裁判所がCoinbase側に有利な判断を下したことが明らかになりました(2025年3月28日報道)。

これは、SECが一部資料の提出を拒否していた問題に関するもので、裁判所はSECに対し、開示義務の履行を求める可能性を示唆しました。

Coinbaseは、米国内での事業継続を巡ってSECとの対立を深めており、今後の訴訟や規制方針に影響を与える可能性があります。

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Terraform Labs、UST崩壊被害者向けの請求ポータル開設へ

かつてのステーブルコイン「TerraUSD(UST)」とLUNAの崩壊で損害を受けた投資家に対し、Terraform Labsが補償請求のための専用ポータルを2025年3月31日に開設する予定であることが発表されました。

この請求ポータルは、最大1億8500万ドル相当の返還が対象とされており、米証券取引委員会(SEC)との法的和解案の一環として設計されたものです。

長らく続いたUST崩壊騒動の後処理がようやく具体化してきたことで、他の崩壊プロジェクトへの波及的対応にも注目が集まっています

参照ソース:

気になるニュース

以下は、本日までに取り上げた内容以外で注目された、世界の主要仮想通貨メディアが報じた最新トピックです。
※各タイトルは、記事の内容をもとに日本語に意訳しています。

終わりに

本日も、世界の主要な仮想通貨関連ニュースメディアから、最新かつ注目度の高いトピックスを厳選し、網羅的にご紹介しました。
政治動向、規制緩和、価格変動など、多方面での変化が進行する中で、仮想通貨市場は引き続き、歴史的な転換点の只中にあると見られています。

なお、本記事に掲載されている一部のデータ・事例・市場動向には、AIによる自動収集・分析結果が含まれております。
編集部による事実確認を行っておりますが、内容に若干の差異が生じる可能性がある点、あらかじめご了承いただければ幸いです。

本記事に含まれる情報は、すべて主要な暗号資産系ニュースメディアの報道に基づくものであり、筆者個人の見解や独自調査によるものではありません
また、当記事はあくまで情報提供を目的としており、特定の投資判断や助言を意図したものではありません

「価格推移」「将来の動向」などに関する記述は、過去のデータや事象をもとにした仮説的・分析的な視点の紹介に留まります。将来の結果を保証するものではなく、あくまで一般的な市場理解を深めるための補足情報です。

なお、記事中で取り上げたニュースにより、ビットコインなどの価格水準が異なる場合がありますが、
これはそれぞれのニュース執筆時点での市場価格に基づいているためです。
より正確で最新の価格情報については、以下の公式価格ポータルをご確認ください:


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仮想通貨市場は日々刻々と動いています。今後も信頼性の高い情報をもとに、動向を追っていくことが重要です。

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