はじめに|88K突破から一転、仮想通貨市場が再び大きく揺れる
2025年4月2日、ビットコイン(BTC)は一時88,000ドル台に到達しましたが、同日中に6,000ドル超の急落を記録し、終値は82,525ドルで引けました。
短時間でこれほどの値幅が出た背景には、ドナルド・トランプ大統領による新たな関税政策の発表と、ステーブルコインFDUSDのデペッグ問題という二大要因が重なったことが挙げられます。
一方で、Fidelityの暗号資産対応型個人退職口座(IRA)発表や、RippleによるRLUSDステーブルコインの決済プラットフォーム統合の進展といった、制度面での前向きな動きも複数報じられました。
本記事では、こうした価格変動の要因と注目の制度関連トピックを中心に、2025年4月2日18時以降に更新された主要仮想通貨ニュースサイトの最新記事から、話題のニュースを網羅的に紹介します。
主なニュース
トランプ大統領の「関税ショック」で市場に動揺
2025年4月2日、ドナルド・トランプ米大統領は“リベレーション・デー(解放の日)”と称し、全貿易相手国に対して10%の報復関税を課すと発表しました。
この発表は米国時間午前に行われ、仮想通貨市場と株式市場に即座に波及。ビットコインは88,000ドルを超えた直後に急反落し、一時は82,000ドル台まで下落しました。
仮想通貨は「脱中央集権・通貨の非国家依存性」が評価される一方、短期的にはリスク資産として位置づけられており、地政学的・金融政策リスクに大きく反応します。今回もその特性が顕著に表れた格好です。
今回の一連の報道では、各メディアがトランプ政権の貿易政策の転換がもたらす市場不安に着目しており、仮想通貨がその影響を強く受ける構造が改めて確認されました。
出典:
Bitcoin Drops as Trump Pushes Forward With Global ‘Reciprocal’ Tariffs
Trump’s targeted reciprocal tariffs cancel Bitcoin rally, erase the day’s gains
President Trump to Order ‘Reciprocal Tariffs’ to Begin at Midnight
Bitcoin Faces Pressure as Trump Introduces Significant Tariffs
Trump imposes 10% tariff on all countries, reciprocal levies on trading partners
President Donald Trump Announces Reciprocal Tariffs, What Next For Bitcoin?
Trump’s “Liberation Day” Sparks Market Tensions and Crypto Speculation
FDUSDがデペッグ、ジャスティン・サンの発言で混乱拡大
同日、First Digital USD(FDUSD)が突如として1ドルのペッグ(価値の固定)から大きく外れる事態が発生しました。
発端は、TRON創設者のジャスティン・サン氏がSNS上で「FDUSDは支払い不能である」と指摘したことにあります。
市場はこれに過敏に反応し、FDUSDは大きく下落。特にBinance上での価格乖離が顕著に現れました。これに対し、発行元のFirst Digital Trustは、「資産は健全であり、デフォルトしていない」と公式声明を発表。誤情報による風評被害であるとして、法的措置を視野に入れていると強く反論しています。
複数の報道では、Binanceの対応、Justin Sun氏の動向、ユーザーの混乱状況を含め、市場心理の悪化が仮想通貨市場全体の下落圧力と重なったことが指摘されています。
出典:
First Digital USD (FDUSD) Depegs After Justin Sun Alleges Firm Is ‘Insolvent’
FDUSD issuer refutes Justin Sun’s insolvency allegations, calls it a ‘smear campaign’
First Digital to ‘Pursue Legal Action’ Over Justin Sun Allegations as FDUSD Drops
FDUSD stablecoin depegs following claims made by Justin Sun
FDUSDは、ジャスティン・サンがファースト・デジタルが「支払い不能」であると主張した後、$456Mの紛争の中でペッグを外れた
Justin Sun Declares First Digital Trust Insolvent, FDUSD Depegs as Binance Holds $1.67B
First Digital Trust Denies Justin Sun’s Allegations, Claims Full Solvency
Fidelityが暗号資産IRAを発表、米金融制度化に追い風
Fidelity Investmentsは4月2日、仮想通貨を対象とした個人向け退職口座(IRA)を正式発表しました。
対象となる資産は、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ライトコイン(LTC)で、手数料無料の新口座「Crypto IRA」として提供されます。
この動きは、既存の金融制度に仮想通貨がより深く組み込まれていく流れを象徴するものであり、長期的な資産形成の中で仮想通貨が“投資対象”として制度に組み込まれてきた重要な例といえます。
特に米国では、暗号資産ETFの浸透、富裕層のポートフォリオ戦略、制度化の進展といった流れが加速しており、本件もそうした文脈の中で報じられています。
出典:
Fidelity launches zero-fee crypto retirement accounts with exposure to Bitcoin, Ethereum and Litecoin
Fidelity Debuts Crypto IRA with Bitcoin, Ethereum and Litecoin Options
Fidelity introduces retirement accounts with minimal-fee crypto investing
Fidelity Now Allows Customers to Invest in Bitcoin, Ethereum for Retirement
Fidelity Launches New Crypto Retirement Accounts to Capture Financial Trends
Fidelityが暗号通貨IRAを開始
ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース
ビットコイン、88K突破から82K台まで急落
2025年4月2日のビットコインは、テクニカル的な上昇期待を一時的に満たしながらも、突如として相場が反転しました。
- 始値:$85,166
- 高値:$88,377
- 安値:$82,359
- 終値:$82,525
- ドミナンス:61.8%
この日は、テクニカル的には「下降トレンドからの脱却兆候」として注目されていた88Kブレイクが一瞬実現しました。
しかし、同日発表されたトランプ大統領の報復関税政策により市場は急速に冷え込み、一時的に積み上がったロングポジションが一気に解消されたことで急落。
さらに、FDUSDのデペッグ問題が投資家心理に追い打ちをかけ、連鎖的な下落が発生しました。
一部のアナリストは、「上昇を支えていたのは大口の買い(クジラの蓄積)であり、小規模な売りが想定外の急落を誘発した」と指摘。
一方で、88Kブレイクが“だまし”に終わったことへの懸念もあり、今後の回復には新たなファンダメンタルズの支えが求められています。
出典:
Bitcoin Nears $90K Breakout: Descending Triangle Signals Major Move
Bitcoin Struggles to Surpass $85K amid Small Sellers Weigh, Whale Accumulation Support
Bitcoin Drops as Trump Pushes Forward With Global ‘Reciprocal’ Tariffs
Trump’s targeted reciprocal tariffs cancel Bitcoin rally, erase the day’s gains
Bitcoin Prices React to New Tariff Announcements: What’s Next?
イーサリアム、1,800ドル割れの危機
イーサリアム(ETH)は、4月2日に一時$1,805.11まで下落しました。
これは、7日間で約11%の下落にあたる急激な価格調整です。
背景には、米国株式市場の下落と資金流出が仮想通貨市場全体に波及したことがあります。アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は、「ETHは株価指数と連動しやすく、調整局面では他銘柄よりも売られやすい」と述べています。
現時点では明確な反発は確認されておらず、短期的な下押し圧力が継続する可能性があります。ただし、チャート上ではRSI(相対力指数)などが売られすぎを示唆しており、カウンタートレンド(逆方向の反発)の可能性も残されているとの指摘も見られます。
出典:
Stock Market Could Drag Ethereum Further Down Before Counter Trend Rally, According to Analyst Benjamin Cowen
Ethereum Faces Critical Support Levels as Market Concerns Rise
Ethereum price may have bottomed, but pro traders show little interest in buying ETH
XRP、RLUSD統合で実需拡大へ
Ripple社は、同社が開発・提供する新たなステーブルコイン「RLUSD」を、XRP Ledgerおよび国際送金ネットワークに本格統合したと発表しました。
この取り組みは、国際送金における即時決済と流動性の向上を目的としたもので、今後はKrakenなど主要取引所への対応も進展しています。
RLUSDは3月に発表されて以降、急速にエコシステムを拡大しており、4月2日時点で時価総額は2億5,000万ドルに迫る水準に達しています。
複数の報道では、RLUSDがXRPの実需を押し上げる可能性を指摘しており、これによりXRP価格の底堅さが強まるという観測も浮上しています。
出典:
リップル、ステーブルコイン「RLUSD」を決済基盤に本格統合 国際送金の効率化へ加速
Ripple debuts RLUSD on Kraken as the stablecoin’s market cap approaches $250M
RLUSD joins Ripple Payments platform amid 118% monthly growth
Ripple Labs Integrates RLUSD Stablecoin With Ripple Payments
Kraken Announces Support for RLUSD As Stablecoin Integrates Into Ripple’s Payment’s Network

その他のアルトコインニュース
★Avalanche、スタンダードチャータードが「10倍成長」を予測
スタンダードチャータード銀行は4月2日、Avalanche(AVAX)が2029年までにビットコインを上回る成長を遂げる可能性があるとの見通しを発表しました。
このレポートでは、DeFiおよびサブネット技術の活用によって2029年までに価格が現在の10倍以上に上昇する可能性があると指摘されています。
市場ではこの発表を受けてAVAXへの関心が高まっており、中長期的な投資先としての注目度が急上昇しています。
▶ 出典:Avalanche Will Skyrocket and Outperform Bitcoin by End of 2029: Standard Chartered
★MAGACOINFINANCE、1ドル到達目前で注目集まる
政治色の強い銘柄として物議を醸すMAGACOINFINANCEが、1ドル突破を目前に控えた価格帯に突入しています。
報道によれば、RippleやBitcoinの保有層も注目しており、トレンド系ミームトークンの中では異例の価格推移を示しているとされます。
同銘柄は短期間で爆発的なROI(投資収益率)を記録しており、今後の展開次第ではさらなる資金流入も期待されます。
▶ 出典:MAGACOINFINANCE Nears $1—Ripple and Bitcoin Holders Are Watching Closely
SUI、.5を巡るボラティリティ激化
レイヤー1ブロックチェーンSUIは、重要なサポートラインである2.5ドル前後の価格帯を巡り激しい攻防を見せています。
トレーダーの間では、「市場センチメントの変化次第で再び急落もあり得る」と警戒する声も。
記事では、取引高の急増や移動平均線のクロスオーバーなど、価格変動を示唆する複数のテクニカル指標に注目が集まっています。
▶ 出典:SUI Struggles to Hold $2.5: Key Market Signals Point to Increased Volatility
Shiba Inu、安値圏で反転の兆し
ミームコインとして人気のShiba Inu(SHIB)が、4月2日に0.00001214ドルまで下落。
現在の価格帯は過去のサポートレベルと重なることから、一部の投資家が底値拾いを狙ってポジションを構築中との分析が出ています。
RSIやMACDなどテクニカル面でも“売られすぎ”を示す兆候が見られ、短期的には反発の可能性も視野に入れられています。
▶ 出典:Shiba Inu (SHIB) Price Prediction for April 2
Dogecoin、Elon Muskの影響で価格急落
4月2日、Elon Musk氏がDogecoinに関与していないとの報道が一部で流れ、DOGE価格が急落する場面がありました。
同氏の動向に左右されやすいDogecoin市場では、こうしたニュースが即座に価格へ反映される傾向があります。
報道では、コミュニティ全体に「衝撃が走った」とされており、依存リスクの高さがあらためて浮き彫りとなりました。
▶ 出典:Elon Musk’s Shocking Dogecoin Announcement Sends Shivers Through Community As Price Tumbles
その他のニュース
Kraken、カナダで「制限付きディーラー」登録を取得
暗号資産取引所Krakenは、カナダの規制当局により「リミテッド・ディーラー(制限付きディーラー)」ライセンスを正式に取得しました。これは、カナダ市場での継続的な運営と拡張のための重要なステップであり、同国における暗号資産ビジネスの転換点と見られています。
▶ 出典:Kraken Secures Restricted Dealer Status in Canada Amid ‘Turning Point’ for Crypto in the Country
Circle、米国でIPOを正式申請
USDCの発行元であるCircle社が、ニューヨーク証券取引所への上場申請を正式に提出しました。高収益報告と並び、ステーブルコイン企業としての制度的信頼性強化が進んでいます。CircleのIPO計画は、暗号資産業界の透明性と成熟度の向上を象徴する動きとされています。
▶ 出典:Stablecoin Issuer Circle Files for IPO After Big Revenue Report
▶ 出典:USDC発行元サークル社、ニューヨーク証券取引所上場申請へ
Uniswap DAO、1億1,100万ドル規模の参加促進プログラムを始動
UniswapのDAOは、ガバナンス参加を促進するための新たなプログラムを可決。総額1億1,100万ドルが割り当てられ、コミュニティ主導のガバナンス活性化が狙いとされています。
▶ 出典:Uniswap DAO Advances $111 Million Program to Boost Governance Participation
BlackRock、欧州における暗号資産事業拡大へ
世界最大の資産運用会社BlackRockは、欧州での暗号資産戦略を本格化。複数の国からの認可を取得し、トークン化資産市場への進出を強化しています。同社の運用資産は1.9兆ドルを超え、トークン経済との融合が進んでいます。
「韓国CBDC、日本のセブンイレブンで試験導入開始」の報道について
一部SNSやまとめサイトで「日本のセブンイレブンが韓国CBDCの試験導入を開始した」とする情報が流通していますが、現時点で公式メディアの報道や出典記事には日本に関する具体的な記述は確認できていません。
該当とされる記事:
▶ 出典:7-Eleven Begins Accepting Bank of Korea’s Digital Currency in CBDC Trial
→ 当該記事は、韓国内の7-Eleven店舗でのCBDC実証に関するものであり、日本は対象外です。誤解に注意が必要です。
気になるニュース
ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたいニュースをまとめました。
記事タイトルは日本語に意訳していますので、詳細はリンク先の原文をご確認ください。
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終わりに
本記事では、主要仮想通貨ニュースメディアで報じられた当日の注目トピックを中心に、価格動向から制度改革、各種プロジェクトの最新動向まで、網羅的に取り上げました。
特にビットコインの急落は市場に短期的なインパクトを与えましたが、それと並行して進む制度的整備や企業動向は、中長期的な健全化の兆しとも捉えられます。
なお、記事内の一部データや動向は、AIを用いた情報収集・分析結果も反映されており、実際の数値やタイミングとわずかに異なる場合があります。全ての情報がAIによるものではありませんが、迅速性と網羅性を高めるための補助手段として利用しています。
また、記載された価格や数値は各記事の執筆時点でのものであり、リアルタイムの市場価格とは異なる可能性があります。最新かつ正確な価格情報は、以下の公式データサイトでご確認ください:
本記事内のすべての事例、動向、発言は信頼性の高い主要ニュースサイトを情報源としており、筆者の主観的な見解や独自調査によるものではありません。
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