はじめに
2025年4月5日夜以降、仮想通貨市場では複数の注目トピックが浮上しました。なかでも、PayPalとVenmoがSolana(SOL)およびChainlink(LINK)への対応を正式に発表し、Solanaは価格を大きく押し上げる動きを見せています。
また、4月5日に報道された米証券取引委員会(SEC)のステーブルコインに関する見解についても、引き続き市場関係者の間で議論が活発です。ドル連動型ステーブルコインを「証券に該当しない」としたこの判断は、規制リスクを巡る評価に変化をもたらす可能性があるとして注目が集まっています。
さらに、ビットコイン(BTC)は83,000ドル台で底堅く推移しており、一部のアナリストからは$100,000回復の可能性も示唆されるなど、再び強気の気配が見られます。
本記事では、こうした市場の最新トピックをコンパクトにまとめ、信頼性の高い複数のニュースソースに基づき、仮想通貨全体の現在地を整理します。
主なニュース
PayPalとVenmoがSolana・Chainlinkを対応通貨に、SOL価格が反発
2025年4月5日、米決済大手のPayPalおよびその関連サービスVenmoは、Solana(SOL)とChainlink(LINK)への対応開始を正式発表しました。これにより両トークンは、米国ユーザー向けにPayPalアプリを通じての売買・保有・送金が可能となります。
特にSolanaはこの発表直後から反発し、短時間で目立った価格上昇を記録。流動性の高まりや、ネットワーク手数料の安さに再評価の声が集まりました。
複数メディアは、この出来事が実需拡大のシグナルであり、Web3普及への一歩であると分析しています。
- SolanaのTVL(預かり資産総額)もSOL建てで過去最高水準を記録
- DEX(分散型取引所)での出来高も増加
- Chainlinkの価格は横ばいながらも、需要増の兆しが見られる
関連ソース:
🔗Solana Jumps in Price After PayPal and Venmo Roll Out Support
🔗Solana TVL hits new high in SOL terms, DEX volumes show strength
🔗Solana Tops DeFi Engagement Charts with 20M+ Interactions
🔗Solana Futures Trades See Bullish Sentiment as 71.4% Traders Go Long on Binance
🔗Solana Rebounds by 4.62% after Days-Long Slump: $SOL Price Analysis
SEC、ステーブルコインを「証券ではない」と判断、法的枠組みに新たな光
2025年4月5日に米SECが示した、ドル連動型ステーブルコインに対する規制判断が、市場で引き続き注目を集めています。
SECは、これらのステーブルコインは「商業的または消費者向けの目的」で使用されており、証券には該当しないとする見解を表明しました。これは、過去にSECが示していた不明確な立場に比べて大きな進展とされ、安定資産の法的位置づけに明確さを与える発言として評価されています。
さらに、この発表を受けて業界側からもポジティブな反応が広がっており、安定通貨を活用した送金アプリやDeFi基盤に新たな活力を与える可能性が出てきています。
- TetherやUSDCを含む主要ステーブルコインに対する訴訟リスクの後退
- ステーブルコインを扱う新興企業の資金調達への追い風
- 各国の規制当局にも影響を与える可能性
関連ソース:
🔗Dollar-Pegged Stablecoins Are Not Securities, U.S. SEC Clarifies
🔗US SEC Takes A Stand: ‘Covered’ Stablecoins Are Not Securities
🔗SEC Eases Rules for Stablecoins, Creating New Opportunities in the Market
🔗The stablecoin regulation wars: can Tether stay on top?
🔗Acting SEC chair Uyeda directs staff to review statements on investment contract framework
JPMorgan「高不安相場」入りを警告、仮想通貨が代替資産として浮上
JPMorganが4月5日に発表した経済見通しでは、世界的な貿易摩擦、金利変動、地政学リスクを背景に、市場が「ハイ・アングザエティ(高不安)」フェーズに突入したとの見解が示されました。
同社は、特に米国と中国間の追加関税の応酬が再燃していることを挙げ、リスク資産からの資金逃避が加速する可能性を指摘。その一方で、仮想通貨は「新たなセーフヘイブン(避難資産)」として評価が高まる可能性があるとしました。
この流れを受け、既に一部投資家の間ではビットコインやUSDTを組み込んだリスク分散型ポートフォリオが検討されています。
- 株式市場では直近3日で主要企業から約1兆ドルが流出
- 仮想通貨市場への流入は局地的に回復傾向
- 投資家心理の「逃避先」としての存在感が再評価
関連ソース:
🔗JPMorgan、貿易緊張がメルトダウンを脅かす中で「ハイ・アングザエティ」予測を発表
🔗Crypto Today: Altcoins Find New Buyers as Microsoft, Apple and Nvidia Lose $1 Trillion in 3 Days
🔗Crypto Outperforms Nasdaq as BTC Becomes ‘U.S. Isolation Hedge’
🔗As Stock Markets Reel From Tariffs, Bitcoin Holds Steady
🔗Donald Trump’s Tariffs Raise Odds Of US Recession
ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース
ビットコイン、0K視野の反発局面入りか?トレーダーは「強気」
2025年4月5日のビットコイン(BTC)は、始値83,876ドル、高値84,249ドル、安値82,384ドル、終値83,552ドルとなり、日中の変動幅は1,800ドル以上に及びました。
ドミナンス(市場占有率)は61.9%と依然として高水準を維持しています。
アナリストの間では、81,500ドル付近のサポートが堅調に機能しており、84,500ドルを上抜ければさらなる急騰の可能性があると指摘されています。
一部では、機関投資家による買い支えや、ステーブルコインの需要増を背景に、$100,000の大台回復も現実味を帯びてきたとの声も出始めています。
- 仮想通貨取引所のデータでは、取引量も安定的に増加傾向
- クジラ(大口投資家)の動向も強気継続を示唆
- トレーダー心理は「恐怖」から「中立」へと改善中
関連ソース:
🔗Bitcoin Price Forecast: BTC Eyes $100K Rebound
🔗BTC Targets $84.5K as Support Holds at $81.5K — Is a Breakout Incoming?
🔗Bitcoin Closes Week at $84K as Traders Brace for Weekend Volatility
🔗BTC Bull Token Surges During $11T Wall Street Crash
🔗Bitcoin Emerges as a Safe Haven Asset in Financial Markets
XRP・ETH・BTCが2025年の「三大注目銘柄」として再評価
2025年に入り、複数の暗号資産アナリストや調査会社が、Ripple(XRP)、Ethereum(ETH)、Bitcoin(BTC)の3銘柄を「本年の中核銘柄」として位置づける動きが広がっています。
これらの銘柄はそれぞれ異なる技術基盤と市場用途を持ちつつ、共通して高い資金流入と投資家の関心を集めている点で注目されています。
- XRPは規制環境の明確化により法的リスクが低減
- ETHはステーキングとL2拡大で用途拡大中
- BTCは依然として「デジタル・ゴールド」としての立ち位置を堅持
今後の市場成長やETF需要も視野に入れた長期的視点で、3銘柄ともに堅調な資産形成の中核になりうると評価されています。
関連ソース:
🔗3 Crypto Picks for Max Growth: XRP, Ethereum, and Bitcoin (BTC)
🔗2025 Watchlist: Ripple (XRP), Bitcoin (BTC), and Solana Investors Are Watching Closely
🔗5 Reasons Ripple (XRP) and Bitcoin (BTC) Could Dominate 2025’s Altcoin Picks
Chainlink、重要サポートラインを維持中も下方圧力に注意
Chainlink(LINK)は現在、$12.80前後のサポートライン上で推移していますが、依然として取引所からの流出(エクスチェンジ・アウトフロー)が続いており、方向感に欠ける状況となっています。
市場では、PayPalによる対応開始というポジティブな材料がある一方で、短期筋の利確や市場のリスク回避姿勢が上値を抑える要因となっているとの見方が強まっています。
今後は、DeFi統合の進展やオラクル活用の増加が期待されており、中長期では再評価の可能性もあるとの声も見られます。
- ネットワーク活用は拡大傾向
- LINKのステーキング導入が新たな需要を創出
- 技術面での信頼性は依然として高評価
関連ソース:
🔗Chainlink Stabilizes Near Critical Support as Exchange Outflows Continue
🔗PayPal Pushes Further Into Crypto by Adding Chainlink and Solana
🔗Market Trends in Cryptocurrency: Insights on XRP, Bitcoin, and Chainlink

その他のアルトコインニュース
★Solana、DeFi活動量で過去最高を記録
Solana(SOL)は、ネットワーク上のTVL(Total Value Locked=預かり資産総額)においてSOL建てで過去最高を更新。また、分散型取引所(DEX)の取引量も堅調で、ネットワーク全体のアクティビティが活発化しています。
- SolanaのDEX出来高は前週比で大幅増
- Web3関連アプリとの統合も進行中
- PayPal連携の影響とあわせて注目が集まる状況
🔗Solana TVL hits new high in SOL terms, DEX volumes show strength
Cardano、テクニカル分析で「デスクロス」示現の懸念
Cardano(ADA)は、テクニカル指標において「デスクロス(Death Cross)」が形成される可能性が指摘されています。デスクロスとは、短期移動平均線が長期線を下回る現象で、一般的に弱気相場入りのシグナルとされます。
- 現在の価格は$0.65付近で推移中
- トレーダーは短期下落リスクに警戒
- マクロ環境の影響も無視できない状況
🔗Cardano Approaching First Death Cross: What’s Next for ADA Price?
SUIとSHIB、価格停滞もユーザー数は堅調に推移
Sui(SUI)およびShiba Inu(SHIB)は、直近の価格では伸び悩みが見られるものの、ユーザー数やアクティブウォレット数は安定しているとの報道がありました。
特にSUIは、ブロックDAG(Directed Acyclic Graph)ベースのユーザー層拡大が進んでおり、中長期的な成長余地が注目されています。
- SUIとSHIBともに新規投資家層の保持が継続
- 短期的な価格変動よりも実利用への注目が集まる
- エコシステム側のアップデートも進行中
🔗SUI and SHIB Price Action Slows While 1.2M+ Users Mine BDAG Coins Before Mainnet
RSR、テクニカル的には235%上昇の余地
Reserve Rights(RSR)は、現在の価格帯($0.009前後)から、最大で235%の上昇余地があるとのテクニカル分析が報じられています。
重要レジスタンスを突破すれば、$0.016台までの上昇が視野に入ると予測されています。
- ボリュームの増加がトレンド継続を示唆
- 指標上のトライアングル形成が完了間近
- 投資家心理の改善がカギを握る
🔗RSR Eyes Breakout at $0.009: Can It Surge 235% Toward $0.016 and Beyond?
Compound(COMP)出来高急増で17%の上昇
Compound(COMP)は、出来高の急増を伴って価格が17%上昇。特にDeFi市場全体の再活性化傾向と連動しており、資金循環が一部の大型DeFi銘柄に波及していることが示唆されています。
- ブレイクアウト後の価格は安定的に推移
- 直近の市場再編により機関投資家も再注目
- 短期チャートでは強気トレンドが継続中
🔗Compound (COMP) surges 17% as volume spikes, confirming breakout and bullish momentum
その他のニュース
サトシ・ナカモトの50歳誕生日、仮想通貨界から祝福の声
2025年4月5日は、ビットコインの創設者として知られる「サトシ・ナカモト」氏の50歳とされる誕生日でした。この日付は象徴的な意味を持ち、仮想通貨コミュニティでは祝福の投稿が相次ぎました。
- 「4月5日」は金本位制廃止の日付と関連があるとされ、象徴性が語られてきた
- ナカモト氏のウォレットに保有されたビットコインは依然として手付かず
- 改めて分散型金融の理念を想起させる出来事として話題に
🔗Bitcoin Creator Satoshi Nakamoto Turns 50
🔗Bitcoin Community Celebrates Satoshi Nakamoto’s 50th Birthday
🔗Happy Birthday, Satoshi Nakamoto: Bitcoin Creator’s Symbolic Birth Date Hits 50
米マルタ、OKXに115万ドルの制裁金を科す
仮想通貨取引所OKXは、マルタ金融庁より1,155,000ドルの罰金処分を受けたことが判明しました。理由は、マネーロンダリング対策(AML)に関する規制違反とされています。
- 対象は取引モニタリングと顧客確認体制の不備
- 同社は調査協力と改善策実施を表明
- 欧州地域でのAML強化方針が背景に
🔗OKX Fined $1.2 Million For Anti-Money Laundering Violations
🔗Malta Slaps OKX Crypto Exchange With $1,155,000 Fine
SECがバイデン時代の仮想通貨ガイダンス見直しへ
米証券取引委員会(SEC)は、バイデン政権下で発表された仮想通貨に関する規制方針を見直す方針を示しました。具体的には、投資契約の定義やビットコインETFに関する運用ガイダンスなどが対象になる見通しです。
- 新たな政権移行や人事交代を見据えた再評価とみられる
- 規制の再整理により業界の制度的不確実性が軽減される可能性
- 投資家保護と技術革新のバランスが問われる局面へ
🔗SEC Staff to Reassess Biden-Era Crypto Guidance Amid Regulatory Shakeup
🔗Acting SEC chair Uyeda directs staff to review statements on investment contract framework
Justin Sun氏、ステーブルコイン市場の不正構造を告発
TRON創設者であるJustin Sun氏は、FDUSD(First Digital USD)に関連するステーブルコイン市場の不正疑惑を暴露しました。Sun氏は、実際の準備金と発行高の乖離に疑問を呈し、透明性の欠如を批判しています。
- 5000万ドルの懸賞金を提示し、情報提供を呼びかけ
- ステーブルコイン業界への信頼回復が焦点に
- 規制当局による追跡調査の可能性も浮上
🔗Justin Sun Exposes Serious Fraud in Stablecoin Market
🔗New Statement from Tron (TRX) Founder Justin Sun on FDUSD Crisis
米国で仮想通貨保有が5,500万人突破、76%が「生活向上した」と回答
米国内での調査結果によると、仮想通貨を保有していると回答した米国民が5,500万人を突破しました。また、そのうちの76%が「仮想通貨によって生活が向上した」と実感していることが明らかになりました。
- 所有者の主な目的は資産形成、インフレヘッジ、送金
- 10代〜30代の若年層で保有率が特に高い傾向
- 政策的にも今後の注目テーマとして浮上
🔗5500万人のアメリカ人が仮想通貨を所有しており、76%がそれによって生活が良くなったと述べています。
気になるニュース
ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたいニュースをまとめました。
記事タイトルは日本語に意訳しています。
- FTX、KYC未完了で39万件・総額25億ドルの請求を却下
- Pi Networkの価格が20%以上急騰、取引活性化で注目
- SEC、ステーブルコイン新ルールで柔軟姿勢を表明
- Dogecoinが再び高値圏に、次のレジスタンスは?
- UFC王者コナー・マクレガーがミームコインをローンチ
- トランプ関税による市場混乱でBTCが「安全資産」として浮上
- イーサリアム、4か月連続の下落―反転の兆しはあるか
- MAGACOINFINANCE、18,000%の成長予測が浮上
- MiCA規制がドルの覇権強化に?EUの戦略的誤算か
- ロバート・キヨサキ氏、金とビットコインへの資産移動を推奨
- イーロン・マスク氏、DOGE省からの退任が波紋
- 米国リセッション確率「61%以上」と市場が予測
- RippleとSECの訴訟、新展開で市場の注目集まる
- メタバース銘柄が2025年の主役に?注目プロジェクト続出
- イリノイ州議員、仮想通貨規制強化法案を提出
終わりに
本日は、PayPalによるSolanaとChainlinkの導入、そしてSECによるステーブルコインに関する規制緩和の継続的な報道が、仮想通貨市場にポジティブなムードをもたらしました。特に大手プラットフォームの採用や政策当局のスタンス変化は、投資家心理の改善に大きく寄与しています。
ビットコインも$83,000台を維持し、$100,000回復への期待感が高まりつつあります。主要アルトコインにも回復の兆しが見え始め、市場全体として安定的な動きが続いています。
なお、本記事に掲載されている価格情報や予測、分析内容には、AIが収集・処理したデータに基づく部分が含まれております。
実際の価格とは異なる場合があり、リアルタイムの正確な数値を確認される際は以下の公式サイトをご参照ください:
また、本記事に記載された内容は、世界の主要仮想通貨ニュースサイトに掲載された一次情報をもとに構成されており、筆者や本メディアの独自見解・投資助言を目的としたものではありません。
とくに、価格の将来予測に関しては、過去の統計データや市場傾向に基づく仮説的な分析を提供しており、主観的な判断や推奨を含むものではない点にご留意ください。
さらに、掲載されているビットコインなどの価格情報は、それぞれの元記事が執筆された時点の市場価格を反映しています。各記事間で価格に違いがある場合がございますので、正確な最新価格は上記の公式情報サイトにてご確認いただくことをお勧めします。
コメント