はじめに
2025年4月15日の仮想通貨市場は、大幅な価格変動こそ見られなかったものの、いくつかの注目すべき動きが報じられています。市場は全体として比較的落ち着いた展開を見せる中、Solana(SOL)とXRPの力強い上昇トレンドが際立ちました。
また、日本企業Metaplanetによるビットコイン(BTC)の大規模買い増しや、米証券取引委員会(SEC)によるイーサリアムETFの審査延期など、戦略的・制度的な動きにも注目が集まっています。
加えて、前日4月14日に続き、OMトークンの暴落に関する続報も複数メディアで取り上げられており、話題が継続している重要なテーマとして市場の警戒感が根強く残っています。
本記事では、各国の主要仮想通貨メディアの最新トップ記事から、昨日18時以降に報じられた主要ニュースを網羅的に整理し、タイムリーに紹介します。価格分析や詳細なテクニカル解説よりも、現在の市場で“何が話題になっているか”を把握することを目的としています。
主なニュース
Solana(SOL)の上昇続く、カナダで世界初の現物SOL ETFが承認
Solana(SOL)は直近で20%超の上昇を記録し、市場の注目を集めています。背景には、カナダ証券管理局(CSA)が世界で初めて現物Solana ETFの複数承認を行ったことが挙げられます。これにより、SOLの正当性や制度的な信頼性が一段と高まりました。ETFにはステーキング報酬が組み込まれており、収益性の観点からも投資家の関心を引いています。
また、複数の報道機関によれば、これに先立って大口によるSOLの積極的な買いが見られたことも急騰の一因となっています。
出典:
- Solana rallies 20% against Ethereum, but is $300 SOL price within reach?(CoinTelegraph)
- Canada to Launch World’s First Spot Solana ETFs with Staking on April 16(The Defiant)
- Canadian watchdog greenlights spot Solana ETFs with staking rewards(CryptoSlate)
- Canada Approves Multiple Spot Solana ETFs To Launch This Week(CoinGape)
MetaplanetがBTCを大規模買い増し、保有量が4,525BTCに
日本企業Metaplanetは、4月14日までに新たに319BTC(約43億円相当)を買い増し、総保有量が4,525BTCに達しました。これは2024年の合計購入量を2ヶ月足らずで上回るペースであり、企業による戦略的なBTC蓄積の象徴的な事例となっています。
さらに、同社は今後も継続的な買い増しを示唆しており、他の上場企業や機関投資家の行動にも影響を与える可能性があります。
出典:
- Metaplanet Ramps Up Bitcoin Exposure With Latest 319 BTC Buy(Bitcoinist)
- メタプラネット、ビットコイン追加購入|保有量4525BTCに(99bitcoins 日本版)
- Metaplanet Boosts Bitcoin Holdings to 4,525 BTC with $26.3M Buy(CryptoPotato)
- Metaplanet’s recent Bitcoin purchases exceeded 2024 totals in under two months(CryptoSlate)
SECがイーサリアムETFの審査を6月に延期、市場は慎重ムード
米証券取引委員会(SEC)は、Grayscaleを含む複数の申請者によるイーサリアムETFに関するステーキング機能の審査を、6月まで延期する決定を発表しました。これにより、ETH ETFの承認に対する市場の期待はやや後退し、ETHの価格には一定の圧力がかかっています。
延期の対象には、WisdomTreeやVanEckのETFに関する審査項目も含まれており、業界全体の見通しにも影響を及ぼしています。
出典:
- SEC delays staking decision for Grayscale ETH ETFs(CoinTelegraph)
- SEC Delays Decisions on Key Features for Cryptocurrency ETFs(CoinTurk)
- SEC Postpones Decision on Staking Proposal for Grayscale Ethereum ETFs(Decrypt)
- SEC Delays Grayscale’s Ethereum ETF Staking to June 1, WisdomTree and VanEck’s In-Kind Redemptions to June 3(The Defiant)
- 米SEC、イーサリアムETFのステーキング審査決定を6月まで延期(CoinPost)
- SEC delays decisions on staking and in-kind redemptions for crypto ETFs to early June(CryptoSlate)
ビットコインおよび主要なアルトコインのニュース
ビットコイン(BTC)価格動向(4月14日時点)
- 始値:83,752.8ドル
- 高値:85,794.9ドル
- 安値:83,705.2ドル
- 終値:84,664.5ドル
- ドミナンス:62.7%(出典:Investing.com)
ビットコインは84,000ドル台で堅調に推移し、短期的にはレンジ相場の様相を呈しています。しかし裏側では、戦略的な買いが続いており、中長期の価値支持要因として市場関係者の注目を集めています。
- 米国のMicroStrategyは、4月14日までに3,459BTC(約409億円相当)を追加購入。総保有量は531,644BTCに達しました。
- 日本企業Metaplanetも319BTC(約43億円相当)を買い増しし、保有量を4,525BTCへと拡大。
いずれの企業も、長期的なポートフォリオ強化を目的とした戦略的な買いと報じられており、市場心理の支えとなっています。
出典:
- Strategy Buys More Bitcoin as Tariff Exemptions Send Tech Stocks Soaring(Decrypt)
- ストラテジー、約409億円相当のビットコインを追加購入──総保有531,644BTC(JinaCoin)
- Metaplanet Boosts Bitcoin Holdings to 4,525 BTC with $26.3M Buy(CryptoPotato)
- メタプラネット、ビットコイン追加購入|保有量4525BTCに(99bitcoins 日本版)
Ethereum(ETH)は調整局面、ETHステーキング関連の注目継続
Ethereumは一時的に1,700ドル台後半まで上昇したものの、米SECによるETH ETFステーキング審査の延期報道が影を落とし、再び下押し圧力がかかっています。
- 4月14日、ETH価格は1,665ドルから1,950ドルまでの上昇シナリオが描かれるも、実現には時間がかかるとの見方が支配的。
- SECは、GrayscaleのETH ETFステーキング申請を含む判断を6月1日まで延期すると発表。
こうした動きは、ETH市場のボラティリティを高める一方で、ETFを巡る制度的議論が再び加速していることを示しています。
出典:
- Ethereum Eyes $1,950 as Symmetrical Triangle Pattern Signals 17% Breakout from $1,665(CryptoNewsLand)
- SEC delays staking decision for Grayscale ETH ETFs(CoinTelegraph)
- SEC Delays Grayscale’s Ethereum ETF Staking to June 1(The Defiant)
XRP、再び注目の的に
XRPは対ドルで2.12ドル付近を推移しており、ビットコインやイーサリアムから資金が流出する中でも、相対的な強さを見せています。
- CoinSharesの週次レポートによれば、XRPは他銘柄と異なり機関投資家からの資金流入が継続しているとされています。
- テクニカル面では「デスクロス」の可能性が示唆される一方、中期的な上昇トレンドが維持されているという見方もあります。
加えて、法的リスクの沈静化や、大手取引所でのポジティブな評価が継続していることも支援材料とされています。
出典:
- XRP a Bright Spot as Investors Yank $789 Million from Bitcoin, Ethereum Funds(Decrypt)
- XRP Price Climbs Again, Will XRP Still Face a Death Cross?(CoinGape)

その他のアルトコインニュース
★Solana(SOL):カナダETF承認でさらなる期待
Solanaはカナダにおいて世界初となる現物SOL ETFの承認を受け、注目度が一段と高まっています。これに先立ち、価格は20%以上の上昇を記録。さらに機関投資家による積極的な関与も確認されており、今後の展開が注視されています。
出典:
- Solana rallies 20% against Ethereum, but is $300 SOL price within reach?(CoinTelegraph)
- Canada to Launch World’s First Spot Solana ETFs with Staking on April 16(The Defiant)
- Canadian watchdog greenlights spot Solana ETFs with staking rewards(CryptoSlate)
Avalanche(AVAX):20%超の上昇を記録し、週次パフォーマンスも堅調
4月14日までの1週間で、AVAXは20%以上の上昇を見せ、パフォーマンスの面でも他の大型アルトコインを上回る動きを記録しました。マーケット全体の地合いが静かな中、投資家の注目を集める結果となっています。
出典:
Qubetics:ROIで注目、短期投資銘柄として台頭
Qubeticsは、ROI(投資収益率)の面で急速に台頭。価格の急騰と共に、短期的な利回りを狙うトレーダー層から強い関心を集めています。現在の市場では数少ない“爆発的上昇”の兆しを持つプロジェクトのひとつと見なされています。
出典:
★MAGACOINFINANCE:依然として4月の“ダークホース”
MAGACOINFINANCEは、主要アルトコインが落ち着いた推移を見せる中、異彩を放つ存在として再び注目を集めています。高い価格変動性と期待値から、投資家の間では“4月のダークホース”と呼ばれる状況が続いています。
出典:
OMトークン:前日に続く続報、復旧対応も話題
OMトークンは、4月13日に発生した急落後の動向が引き続き注目されています。プロジェクト運営側は復旧に向けた対応を進めており、流動性確保とユーザー支援を最優先事項としています。デリバティブ取引量が異常な急増を見せたことも、市場混乱の一因として報じられています。
出典:
- Mantra CEO says OM token recovery ‘primary concern’ but in early stages(CoinTelegraph)
- Mantra’s OM token crash saw 7,000% surge in derivatives trading amid market chaos(CryptoSlate)
その他のニュース
Tetherがビットコインマイニング支援に乗り出す
Tetherはアフリカ大陸におけるビットコインマイニング支援を本格化。OCEANマイニングプールへのハッシュレート提供を通じて、分散型マイニングの推進を図っています。これにより、ビットコインマイニングの地理的多様化が一層進むと見られています。
出典:
- Tether commits hash rate to OCEAN Mining, extending mining operations on Africa(CryptoSlate)
- テザー、分散型ビットコインマイニング強化へ──OCEANにハッシュレートを展開(JinaCoin)
Krakenが米国で株式・ETF取引を開始
米国の大手仮想通貨取引所Krakenが、株式およびETFの取引サービスを開始しました。対応銘柄は11,000を超え、米国居住者を対象に段階的に展開中。仮想通貨と伝統金融の橋渡しとして注目されています。
出典:
韓国、Apple Storeで14の仮想通貨取引所アプリを遮断
韓国当局は、14の海外仮想通貨取引所に対してApple Storeでのアプリ提供を遮断したと報じられています。対象にはKuCoinやMEXCなどが含まれ、ユーザーの取引アクセスに影響が出ています。金融規制の一環として今後も監視が強化される可能性があります。
出典:
米国で仮想通貨市場構造に関する法案進展
米国上院議員Tim Scott氏は、仮想通貨市場構造に関する新たな法案が2025年8月までに可決される見通しを示しました。この法案は、取引所規制やステーブルコインの分類など広範な構造改革を伴うもので、業界全体への影響が注目されています。
出典:
Ethereum共同創設者Buterin氏、AI台頭とプライバシーの重要性を強調
Ethereum共同創設者のVitalik Buterin氏は、AIの急速な進化を背景に、暗号技術によるプライバシー保護の必要性がかつてないほど高まっていると指摘。分散型社会の基盤として、プライバシーとアイデンティティ管理の課題に真剣に向き合うべきだと提言しています。
出典:
気になるニュース
ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたいニュースをまとめました。記事タイトルは日本語に意訳しています。
- ETH・XRP・BTCは「4月最安定トリオ」か?(Bitcoin Sistemi)
- ビットコインRVT比率が重要閾値に接近、蓄積フェーズ突入の兆し?(Bitcoinist)
- DeFiレンディング、2024年に190億ドル超えでCeFiを圧倒(CryptoSlate)
- アルトコインベータがローンチ、6万ドル規模の賞金付き(CryptoNewsLand)
- トランプ政権下のSEC、暗号資産関連訴訟と調査を終了へ(Decrypt)
- コインベース、新たなアルトコイン上場を発表(CoinTurk)
- イーサリアム、DeFi市場でシェア51%以上を維持(Blockchain Reporter)
- クラーケン、伝統金融(TradFi)領域へ本格進出(CoinGape)
- VisaがPaxos・Robinhoodのステーブルコイン連合に参加(CoinDesk)
- CoinShares「関税不安により暗号資産ファンドから795百万ドル流出」(Bitcoin.com 日本語版)
- Trollコイン「OM」、7,000%のデリバティブ急騰で市場混乱(CryptoSlate)
特集記事紹介
話題のタイムリー性に拘らず、各サイトで特集されていた記事(インタビュー記事や考察記事、検証記事など)を紹介します。記事タイトルは日本語に意訳しています。
- 「イーサリアム・ストーリー」の舞台裏:ブテリン氏を追うドキュメンタリー制作記(CoinDesk)
- OpenAIが「GPT-4.1」を発表、GPT-4.5を超える進化とは?(Decrypt)
- OpenZeppelinがイーサリアム向けスマートコントラクト開発ツールの新アップグレードを発表(CoinGape)
終わりに
本日は、ビットコインの価格が比較的安定する中でも、Solanaの継続的な上昇、XRPへの関心、そして企業による戦略的な買い増しなど、注目すべき動きが浮き彫りとなりました。加えて、ETF審査の延期やOMトークンを巡る続報といった、昨日からの流れを汲む重要テーマも引き続き市場の関心を集めています。
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なお、本記事に掲載しているデータ・事例・分析には、AIによる情報収集や分類が一部活用されています。ただし、これらはあくまでも補助的な役割に留まり、信頼性ある報道ソースを基に、編集者によって確認・整理された内容となっております。すべてが自動生成された情報ではありません。
また、記事内の価格推移や市場予測に関する言及は、過去のデータや報道を参考にした仮説的なものであり、筆者の個人的な見解や独自調査に基づくものではありません。いずれの内容も、投資判断を促すものではなく、情報提供を目的としています。
価格や時系列に関する記述については、各報道時点のデータを基に掲載されているため、表記にばらつきが見られる場合があります。リアルタイムの正確な価格情報を確認されたい場合は、以下の公式情報提供サイトをご参照ください。
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