はじめに|ビットコイン安定、政策と新興トークンが揺さぶる日
2025年5月7日の仮想通貨市場は、主要通貨の価格が比較的安定する一方で、個別ニュースが大きく注目を集めた一日となりました。
ビットコインは97,000ドル前後で推移し、大きな値動きは見られなかったものの、いくつかのアルトコインには投資家の関心が集中しています。
特に話題となったのは、新興プロジェクト「MAGACOIN FINANCE」の急浮上です。
複数の大手メディアがこの動きを報じ、市場での存在感が急速に高まっています。
また、米ニューハンプシャー州が5月6日、州法として初めて仮想通貨を財政準備資産に組み込む法案を可決。
これは、地方政府レベルでの仮想通貨活用としては画期的な前例といえます。
一方、米連邦準備制度(FRB)の政策金利発表を前に、市場全体には様子見ムードも広がっており、
過度なリスクテイクを控える動きも見受けられました。
本記事では、こうした国内外の主要トピックを中心に、当日の仮想通貨関連ニュースを網羅的に整理します。
主なニュース
MAGACOIN FINANCEが仮想通貨市場で存在感を強める
新興プロジェクト「MAGACOIN FINANCE」が注目を集めています。
2025年5月6日以降、複数の仮想通貨メディアがこのトークンを取り上げ、プレセールへの資金流入や大口投資家(ホエール)の動向に関する報道が相次ぎました。
特に、XRP・ADAの保有者が先行投資を行っている点が注目され、「2025年版Solana」としての可能性を指摘する声も上がっています。
一部アナリストは、短期間で最大35倍のリターンの可能性も示唆しています。
この動きを受け、MAGACOIN関連の検索数やSNSでの言及も急増中です。
参照記事:
Could MAGACOIN FINANCE Be the Next Solana? What Analysts Are Saying About Its 35x Potential(Bitcoinsistemi)
MAGACOIN FINANCE Hits New Milestones While SOL and ADA Struggle With Resistance(Bitcoinsistemi)
Is MAGACOIN FINANCE the Smartest Crypto Bet of 2025?(Bitcoinsistemi)
XRP and ADA Whales Are Increasing Positions in MAGACOIN FINANCE(Bitcoinsistemi)
Ethereum Bulls Now Eye MAGACOIN FINANCE as a 2025 Moonshot(Bitcoinsistemi)
ニューハンプシャー州が米国初のビットコイン準備金法を可決
2025年5月6日、米ニューハンプシャー州が法案「HB 302」を可決し、州の公共資金の最大5%をビットコインで保有することを公式に認めました。
この法律は60日以内に施行される見込みで、米国内で初の「仮想通貨準備金制度」法制化事例となります。
報道各社は、地方政府レベルでの仮想通貨制度の導入として歴史的な一歩であると評価しています。
一部では、他州への波及効果や国レベルでの制度化につながる可能性も示唆されています。
参照記事:
New Hampshire Passes HB 302, Allocating Up to 5% of Funds to Bitcoin in 60 Days(The Defiant)
New Hampshire Becomes First State to Approve Crypto Reserve Law(CoinDesk)
New Hampshire signs Bitcoin Reserve Bill(Decrypt)
New Hampshire Embraces Bitcoin(Coin Turk)
最初の州ビットコイン準備法が可決、NHが財務に暗号通貨購入を許可(Bitcoin.com 日本語)
New Hampshire approves first state-level Strategic Bitcoin Reserve law(CryptoSlate)
FRBの金利発表を前に市場は様子見、投資家心理は警戒モードに
2025年5月7日夜(米国時間)に予定されている米FOMCによる政策金利発表を前に、仮想通貨市場は全体的に停滞ムードです。
特に短期投資家の間でリスク回避の動きが強まり、ボラティリティは落ち着きを見せています。
複数のアナリストが、今後の相場変動を警戒するコメントを発信しており、価格下落に備えた「ダウンサイド・プロテクション(値下がり対策)」の需要も増加しています。
この静かな展開の背景には、FRBがどのような金融スタンスを示すかに対する市場の不透明感が大きく影響しています。
参照記事:
Bitcoin Traders Seek Downside Protection Ahead of Fed Chair Powell’s Comments(CoinDesk)
Expect Market Turbulence as Fed Decisions Loom(Coin Turk)
Crypto Market Faces Pressure as Investors Await Fed Rate Decision(The Defiant)
ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース
ビットコイン価格推移(2025年5月6日)
2025年5月6日のビットコイン(BTC)は、前日比で約2.2%の上昇を記録しました。
FOMC声明を控えながらも買い意欲が継続し、堅調な推移を見せています。
- 始値:$94,745.9
- 高値:$96,893.9
- 安値:$93,408.8
- 終値:$96,825.4
- ドミナンス:63.9%
ボラティリティは限定的ながら、下値の堅さが意識された展開となりました。
出典: Investing.com – Bitcoin過去データ
CZ氏「ビットコインは50万〜100万ドルも視野に」
2025年5月6日、Binance創設者のChangpeng Zhao(通称CZ)氏は、現在進行中のビットコイン価格サイクルについて以下の見解を表明しました。
- 価格は50万〜100万ドルの水準まで上昇する可能性がある
- 米ドルや金(ゴールド)の弱体化と比較し、BTCの優位性が高まっている
- 金価格5,000ドル予想と重ねて、BTCの役割は「デジタルゴールド」へと深化している
これらの発言は、長期的な投資家に対して強いポジティブなシグナルと受け取られています。
参照記事:
Binance Founder Predicts Bitcoin Could Reach $500K-$1M This Cycle(The Defiant)
CZ says Bitcoin could hit $500K–$1M this cycle(Cointelegraph)
Changpeng Zhao Predicts Bitcoin Price Surge in Upcoming Cycle(Coin Turk)
ブラックロック、ETF経由で62万BTCを保有
米資産運用大手BlackRock(ブラックロック)は、自社ETF「IBIT」を通じて累計62万枚以上のビットコインを保有していると報じられました。
これは約580億ドル相当で、過去1週間では25億ドルが新規流入しています。
同社の保有量は、金連動型ETFを上回る規模に到達しつつあり、従来型資産との構造的なシフトの兆候と見る専門家もいます。
ETF経由での安定した買い需要は、ビットコイン市場のボラティリティを抑える効果もあるとされています。
参照記事:
BlackRock’s IBIT Holds 620,252 Bitcoin After $2.5 Billion Weekly Buy(The Defiant)
BlackRock’s Bitcoin Trust surpasses gold-backed ETF inflows(CryptoSlate)
注目のアルトコイン最新動向
★MAGACOIN FINANCEが連日注目の的に
MAGACOIN FINANCE(マガコイン・ファイナンス)が、市場で連日の注目を集めています。
複数の仮想通貨メディアでは、XRPやETHの大口投資家(ホエール)による先行参加や、上場への期待感が高まっていると報じられました。
一部アナリストは、MAGACOINのプレセール価格から最大35倍に上昇する可能性を指摘。
Solanaと同様の急成長を遂げるか、という議論が広がっています。
参照記事:
Could MAGACOIN FINANCE Be the Next Solana?(Bitcoinsistemi)
MAGACOIN FINANCE Hits New Milestones While SOL and ADA Struggle With Resistance(Bitcoinsistemi)
Is MAGACOIN FINANCE the Smartest Crypto Bet of 2025?(Bitcoinsistemi)
XRP and ADA Whales Are Increasing Positions(Bitcoinsistemi)
Ethereum Bulls Now Eye MAGACOIN FINANCE(Bitcoinsistemi)
Solana、ステーブルコイン供給が急増
Solanaチェーン上のステーブルコイン供給量が、2025年に入り急増中です。
The Defiantによれば、YTD(年初来)成長率は154%に達し、USDC単体で100億ドルを突破しました。
ステーブルコインの急成長は、SolanaのDeFi基盤としての存在感を示しており、流動性と利用価値の拡大に寄与しています。
参照記事:
Solana Stablecoin Supply Hits $13.1 Billion with 154% YTD Growth(The Defiant)
Cronos(CRO)、米国で新ETPが登場
Crypto.comが展開するCronos(CRO)トークンに関連し、スイスの投資会社21Sharesが新たな上場投資商品(ETP)を米国市場向けにローンチしました。
これにより、CROの流動性拡大と国際的な資産化の流れが加速する可能性が高まっています。
参照記事:
21Shares Launches ETP Linked to Crypto.com’s Cronos(CoinDesk)
★BNB価格、2028年までに4倍化との予測
英国系大手銀行Standard Charteredが、Binance Coin(BNB)の価格が2028年末までに2,775ドルに到達する可能性を示唆しました。
この予測は、現在価格の約4倍にあたる水準です。
長期的な成長とETF関連市場の拡大が背景とされています。
参照記事:
BNB Coin Could Hit $2,775 by Year-End 2028(CoinDesk)
Standard Chartered Predicts Binance Coin (BNB) Could Reach $2,775(The Defiant)
BNB could jump over 360% to $2,775 by 2028(CryptoBriefing)
Standard Chartered sees BNB more than doubling in 2025(Cointelegraph)
Cardanoに調整懸念、アナリストが警告
Cardano(ADA)は短期的に価格上昇を見せていますが、主要なレジスタンス水準に差し掛かっており、
一部アナリストは「押し目ではなく調整の兆し」と警告を発しています。
相場がこの水準で反落する場合、短期投資家の利益確定売りが加速するリスクもあります。
参照記事:
Renowned Analyst Warns of Cardano Drop(BlockchainReporter)
業界全体・規制・著名人ニュース
GENIUS法案、上院で審議へ
アメリカ議会上院では、仮想通貨の規制強化を含む「GENIUS法案」の審議が進行中です。
この法案は、暗号資産取引所の登録義務化やステーブルコインの管理体制に関する厳格なルールを盛り込んでおり、与党・共和党は前向きな姿勢を示している一方で、業界団体や一部民主党議員からの強い反発も報じられています。
議会通過の可能性は不透明ながら、法案の動向は今後の米国市場環境に大きな影響を与えるとみられています。
参照記事:
Senate to Vote on GENIUS Act(Decrypt)
米財務長官、CBDCを「弱さの象徴」と否定
2025年5月6日、米財務省のBessent氏は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について「国家の弱さを示すもの」と強く批判しました。
代替として、ビットコインのような分散型資産の価値を改めて評価する姿勢を見せています。
政府高官からこのような意見が公に出るのは異例であり、米国内のデジタルドル導入に対する懐疑論を象徴する出来事となりました。
参照記事:
Treasury’s Bessent Warns CBDC Would Convey ‘Weakness’(Decrypt)
トランプ関連の仮想通貨に議会が反発
2025年5月6日、米下院で予定されていたデジタル資産関連の公聴会で、民主党議員団が「トランプ氏の仮想通貨ビジネスとの癒着」を理由に途中退席するという異例の事態が発生しました。
トランプ氏に近い人物が発行に関与したとされるミームコインを巡って、汚職的な資金流用の疑惑も指摘されています。
政治と仮想通貨の交差点に、今後も注目が集まりそうです。
参照記事:
House Democrats Walk Out Over ‘Trump’s Crypto Corruption’(Decrypt)
EU、匿名通貨の全面禁止へ
欧州連合(EU)は、2027年を目処にMonero(XMR)などのプライバシーコインを全面的に禁止する方針を発表しました。
加えて、フランスではすでに「ミキサー」と呼ばれる匿名化ツールの使用が禁止されており、
これに続く形でEU全体が規制強化に踏み切る見込みです。
この方針は、マネーロンダリング対策およびテロ資金供与防止の文脈で位置付けられており、ユーザーの匿名性と規制のバランスを巡る議論が活発化しています。
参照記事:
EU to Ban Privacy Coins by 2027(The Defiant)
Coinbase、eスポーツスポンサーに進出
大手暗号資産取引所Coinbaseが、人気eスポーツタイトル『League of Legends』と『Valorant』のスポンサーに就任したことが報じられました。
これにより、若年層を中心とした新たなターゲット市場へのアプローチを強化し、ブランド認知を高める狙いがあるとされています。
仮想通貨業界では、eスポーツを含むゲーム業界との連携が進んでおり、マーケティング戦略として注目されています。
参照記事:
Coinbase Sponsors ‘League of Legends’ and ‘Valorant’ Esports(Decrypt)
追加トピックまとめ
ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたい仮想通貨関連の最新ニュースを以下にまとめました。
記事タイトルは日本語に意訳しています。詳細は各リンクからご確認ください。
- SEC、Litecoinの現物ETF判断を延期
- Solana、バグ修正後にDeFi資金が流出──中央集権化への懸念浮上
- Tether、Chainalysisと連携し監視体制を強化
- Canaanのマイニング株、最大5倍の上昇余地と米アナリストが指摘
- OpenAI、イーロン・マスクとの対立で非営利構造を再確認
- KuCoin、BTC準備金が「77%減少」との報道を否定し、106%の裏付けと主張
- フロリダ州、ビットコイン準備金法案を撤回──全国的な制度化に陰り
- Elon Musk、「X」の名称を「Gorklon Rust」に変更──SOL系ミームコイン$GORKが急騰
- 欧州中央銀行、デジタルユーロの試験運用段階に移行と発表
- DogeOS、6.9百万ドルを調達──ドージコインのアプリ展開を加速
- Zerebro創設者の死去を巡り、新トークン「Legacoin」に投資家の憶測集まる
- VanEck、米国で初のBNB現物ETF申請を提出
- Strategy社、5月の第一週に1.8億ドル相当のBTCを追加購入
特集記事紹介
ここまでの記事では主にタイムリーなニュースを取り上げてきましたが、
このセクションでは速報性にとらわれず、各メディアが特集として掲載している注目度の高い深掘り記事を紹介します。
専門家による考察やインタビュー、検証レポートなど、有益な内容が多く含まれています。
記事タイトルは日本語に意訳しています。
- Tariとアクセス可能な暗号資産マイニングの未来:Naveen Jain氏との対談
- 新しい米国の仮想通貨市場構造法案を徹底解説:6つの注目点
- Stabledollars:ドル再発明の第3幕とは何か
- 2025年注目の仮想通貨トップ5:短期・長期両対応の選定基準とは
- Web3詐欺資金追跡に賞金5,000万ドル、FDTとAria関連
- 21Shares、クロノス連動の米国初ETPを発表
- “Gork”騒動とミームコインブーム:SNS発の資産はどこまで本物か?
- DeFi再編に向けた新提案:DexCheckのProof of Supportとは
- Visa、安定通貨BVNKに投資──デジタル資産戦略を加速
- Dogecoinエコシステムを支える「DogeOS」の戦略とは
終わりに
本記事では、世界の主要仮想通貨ニュースサイトに掲載された最新情報を網羅的に取り上げ、MAGACOINの急浮上や米国ニューハンプシャー州によるビットコイン準備金制度化など、今後の市場動向を左右する可能性のある重要なトピックを紹介しました。
なお、記事内で掲載しているデータや事例の一部には、AIを活用した情報収集・分析によるものが含まれています。人間の監修も行っていますが、情報の性質上、実際の価格や状況と一部異なる場合があります。
また、本記事内で言及した価格推移や予測、トレンド分析は各報道メディアの見解や過去データに基づく仮説的な分析を引用しており、筆者の主観的判断や独自調査に基づくものではありません。価格変動に関する記述は、情報提供の一環であり、特定の資産や通貨の購入・売却を勧めるものではありません。
あくまで本記事は、各仮想通貨メディアの報道をもとに構成された情報提供を目的とするものであり、投資助言を行うものではありません。投資判断については、信頼できる金融アドバイザーや各自のリサーチに基づいて慎重にご判断ください。
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