はじめに|BTC高止まりとミームコイン旋風、規制報道も錯綜
ビットコイン(BTC)は2025年5月10日、終値ベースで104,000ドル台に到達し、高水準での推移を続けています。市場の楽観ムードが広がる中、ドージコイン(DOGE)は前日比で27%近い急騰を記録し、ミーム銘柄全体に勢いが波及しています。
一方で、米国や欧州の規制当局による新たな法案提出や市場監視強化の動きも目立っており、相場は単純なリスクオンだけでは語れない複雑な様相を呈しています。さらに、機関投資家による保有拡大や新たな資金流入の兆しも確認され、投資家心理に影響を与えています。
本記事では、こうした動きを踏まえ、前日18時以降に報じられた世界の主要仮想通貨メディアからの最新ニュースを整理・紹介します。
ビットコイン価格の見通し:本日の予測傾向
上昇を予測する見解
ビットコインは104,000ドルを超える水準で推移しており、複数の専門家や機関が引き続き強気な見解を示しています。特に価格上昇の要因として注目されているのが、世界的なマネーサプライの増加や機関投資家の積極姿勢です。
- Bitcoinistは、世界の通貨供給の拡大がビットコインの次の大規模ラリーを後押しするとし、「放物線的上昇が迫っている」と報じています。
Bitcoin Price Could Be Gearing Up For Parabolic Rally — Analyst Explains Why - Standard Chartered銀行のアナリストによると、2025年中にビットコインは150,000ドルに到達する可能性があるとされ、ミーム銘柄FloppyPepe(FPPE)とともに注目を集めています。
Bitcoin Price Surge To $150,000: Standard Chartered Analysts Reveal Likely Timeline, FloppyPepe (FPPE) To Surge 10,000% First - 別の分析では、ビットコインは160,000ドルへの道を歩んでおり、新興の「BTC Bull Token」がその流れを象徴する存在になる可能性も示唆されています。
Bitcoin on the Road to $160K? Why BTC Bull Token Could Outshine $BTC - 世界的な資金供給の膨張が続く中、アーサー・ヘイズ氏は「インフレ対策としてのビットコインの役割がより強固になっている」と指摘しています。
Arthur Hayes Predicts Bitcoin’s Meteoric Rise as Money Supply Soars - さらに、ブルベアサイクル指標が今年2月以来となる強気シグナルを点灯させたことが確認されており、テクニカル分析でも追い風が吹いています。
Bitcoin Bull-Bear Cycle Indicator Flashes 1st Bullish Signal Since February – Details - ビル・ミラーIV氏は5月10日に、「ビットコインはまだ上昇局面の初期段階にある」として、中長期的な成長余地に言及しました。
まだまだ余地あり:ビル・ミラー IV氏、ビットコインはまだ上昇の初期段階と見る - キャシー・ウッド氏(Ark Invest)は、ビットコインが将来的に金の市場シェアを侵食し、150万ドルに達する可能性もあるとする予測を発表しています。
$150万ドルのビットコイン?アークのキャシー・ウッドは金の市場シェアが低下すると予想
慎重・下落を示唆する見解
本日時点で明確な下落予測は見られませんが、複数の報道では短期的な調整局面や高値圏での一時的な停滞への警戒感が表れています。
- 日本語メディアでは、現在の価格帯はブレイクアウト前の「一時的な停止」フェーズである可能性があると指摘されており、エントリーポイントには注意が必要とされています。
ビットコイン価格ウォッチ: 範囲内の動きがブレイクアウト前の一時停止を示唆 - MicroStrategy創業者のマイケル・セイラー氏は、「ビットコインがまだ15万ドルに届いていないのは、市場の理解不足と政治的な不透明性が原因だ」と分析しています。
MicroStrategy Founder Michael Saylor Explains Why Bitcoin Isn’t at $150,000 Yet
本日の市場センチメント
現在のビットコイン市場は、全体として「穏やかな強気」と表現できるムードに包まれています。上昇シナリオが複数の分析で語られている一方、極端な熱狂は抑えられており、市場参加者は慎重に楽観しています。
主な背景としては以下の3点が挙げられます:
- 長期的上昇を見込む強気の予測が相次いでいること(150K~160Kなどの具体的ターゲットが示されている)
- 一時的な調整を視野に入れる分析もあり、短期的な過熱感は限定的
- 機関投資家の継続的な参入が、市場の「実需」を支えている
実際、ゴールドマン・サックスによる保有量の増加は、価格上昇を伴わない静かな自信の現れと受け止められています。一方で、懐疑的な視点や価格が目標水準に届かない理由への指摘も存在し、市場はややバランスを保った状態にあります。
このようなセンチメントは、短期の乱高下よりも、中長期的な上昇トレンドを支持する空気感として捉えることができ、過去のバブル期とは異なる成熟の兆しとも言えるでしょう。
主なニュース
クジラの大規模BTC・ETHショート取引が発生
2025年5月10日、仮想通貨市場で1,300万ドル規模のショートポジションが仕掛けられたことが明らかになりました。対象となったのはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)で、いずれも短期間での値上がりが続いていた銘柄です。
一部の分析では、これは価格調整や反転を見込んだ戦略的なポジション取りと見られており、市場の一部に警戒感をもたらしています。
出典:
Big Bets on Bitcoin, Ethereum, and Solana: Whale Bets $13M on Short Positions
Tetherが新たなUSDT転送方式「USDT0」を発表
Tether社は5月10日、手数料ゼロでUSDTを送金可能とする新方式「USDT0」の導入を発表しました。この新モデルはHyperliquidおよびEco Routesと連携しており、より迅速かつコストレスな資金移動を可能にする仕組みとなっています。
TetherのUSDTは現在約1,400億ドルの流動性を誇り、今回のアップデートはステーブルコインの利便性と採用範囲をさらに広げるものとみられます。
出典:
Tether Enables Zero-Fee USDT Transfers, Launches USDT0 on Eco Routes and Hyperliquid
Coinbase、MicroStrategy型戦略を否定しつつもBTC投資を継続
Coinbaseは5月10日、1億5,300万ドル相当の仮想通貨投資を行ったと報じられました。この動きは資産の多様化を目的としたものであり、財務戦略としての一括購入ではなく、段階的な取得方針を取っている点が特徴です。
同社はMicroStrategyとは異なり、「すべてをBTCに変えるような極端な集中投資戦略は採らない」と明言しています。
関連して以下の2本の報道では、戦略の背景や内部での議論の経緯についても詳しく紹介されています。
出典:
Coinbase Opts for $153M Crypto Investment Over MicroStrategy’s High-Risk Bitcoin Strategy
Analysis: Coinbase Is Buying Bitcoin, Just Don’t Call It a Treasury Strategy.
Confessions from the Coinbase CEO: “At One Point, We Considered Buying Bitcoin in Large Quantities Like MicroStrategy, But…”
ビットコイン及び主要なアルトコインのニュース
ビットコイン価格推移(2025年5月10日)
5月10日のビットコイン(BTC)は、前日の終値を上回る動きで堅調に推移しました。取引レンジは比較的狭く、ボラティリティの低下が観察される一方、機関投資家の買い増しなどが支えとなっています。
- 始値:$102,974.7
- 高値:$104,072.0
- 安値:$102,837.2
- 終値:$103,649.1
- ドミナンス(市場シェア):62.4%
また、ゴールドマン・サックスが保有量を28%増加させたことも、市場に対する信頼感の一因とされています。
さらに、仮想通貨全体の時価総額は3.27兆ドルに達し、BTC単体でも再び10万ドル台を維持する水準となっています。
出典:
Investing.com ビットコイン過去データ
Bitcoin Confidence Grows: Goldman Sachs Ups Stake 28% To $1.4 Billion
Bitcoin Touches $103K As Crypto Market Cap Rises to $3.27T
Dogecoin Surges 10%, Bitcoin Nears $104K Amid Renewed ‘Risk-on’ Sentiment
ドージコイン、27%の急上昇で話題集中
ドージコイン(DOGE)は5月10日、27%の価格上昇を記録しました。背景には、ビットコインの高止まりによる市場の安心感や、アルトコインへの投機資金の流入があると見られます。
この動きは、2021年のミームブームを彷彿とさせる展開で、短期的なボラティリティの上昇とともに、他のミーム銘柄や中堅アルトにも好影響を与えています。
出典:
Dogecoin Surges 10%, Bitcoin Nears $104K Amid Renewed ‘Risk-on’ Sentiment
Dogecoin Jumps 27% as Bitcoin Inches Closer to Record Price
イーサリアム、ETHクジラが2,000万ドルの積立で再注目
イーサリアム(ETH)は現在2,400ドルを超える水準で推移しており、クジラによる段階的購入(DCA)戦略がオンチェーンで確認されています。
特に、2025年5月10日時点で確認された2,000万ドル規模の積立購入は、強い信頼感と長期目線を示すものであり、今後の価格動向に大きな影響を与える可能性があります。
加えて、ETHは過去3日間で35%もの急騰を記録しており、5,000ドルへの到達予測も一部に存在します。価格上昇の背景には、ネットワーク活動の増加やETF関連の期待も絡んでいると報じられています。
出典:
Ethereum Whale Accumulates $20M via DCA, $ETH Breaks $2,400
Ethereum Surges 35% in 3 Days to Above $2,500, With Potential to Reach $5,000
Why is Ethereum (ETH) price up today?

注目のアルトコイン最新動向
★ MAGACOINFINANCE、再び注目の的に──複数の強気予測とクジラの動き
MAGACOINFINANCE(MAGACOIN)は引き続き市場の注目を集めています。価格は27%高となり、$0.07未満という割安感とともに、「35倍リターン」の可能性が複数のメディアで強調されています。
以下のような報道が相次いでおり、投資家の期待感が高まっています:
- XRP・Cardano投資家による静かな積立行動が報じられた
- 米FRBの政策転換後にMAGACOINが有望とする声
- 初期投資$500が$25,000になる可能性を示唆する分析も登場
出典:
Why XRP and Cardano Investors Are Quietly Accumulating MAGACOINFINANCE
After the Fed’s Latest Move, Analysts Anticipate Major Activity for XRP, Solana, and MAGACOINFINANCE
With a Price Still Under $0.07, MAGACOINFINANCE Is Gaining Traction as 2025 Picks Up
How a $500 Investment in MAGACOINFINANCE Might Balloon to $25,000 by 2025 — The ROI Everyone’s Tracking
★ SUI、テクニカルなブレイクアウト目前か
SUIは、4ドル前後での推移が続いていますが、テクニカルな視点では間もなく価格が上放れする可能性があると指摘されています。ボリンジャーバンドの収束や出来高の変化から、投資家の注目が集まる局面に差し掛かっています。
出典:
SUI Consolidates Near $4 as Breakout Pattern Draws Technical Attention
Avalanche、Fantom、Sonicがオンチェーン成長で存在感を示す
DeFi・NFT分野での利用拡大により、Avalanche(AVAX)、Fantom(FTM)、Sonicがオンチェーンアクティビティの伸長でランキング上位に浮上しています。これらのネットワークは、開発者やプロトコル数の増加が続いており、トレンドの変化を示唆しています。
出典:
Avalanche, Sonic and Fantom Dominate On-Chain Activity Growth
Polkadot(DOT)、2025年に向けた上昇予測が続出
Polkadot(DOT)に対しては、2025年までに35ドルに到達するとの強気な予測が出ています。Qubeticsによると、6,400%を超えるROI(投資収益率)を想定した評価モデルも提示され、アルトコイン市場での注目度が再燃しています。
出典:
Polkadot Price Prediction 2025: Can DOT Hit $35 as Qubetics Targets 6,415% ROI?
Cold Wallet(COLD)、プライバシー性と将来性で話題に
Cold Wallet(COLD)は、高度なプライバシー保護機能とセキュリティ性の高さから注目を集めており、一部では4,900%のROI可能性が語られています。価格上昇だけでなく、技術的優位性も評価される要因となっています。
業界全体・規制・著名人ニュース
米国上院、ステーブルコイン発行者への新規制法案を提出
2025年5月10日、米国上院はステーブルコイン発行者に対して新たな規制を導入する法案を提出しました。法案は、発行企業への登録義務や準備資産の開示、連邦当局による監視強化を含んでおり、業界全体への影響が注目されています。
出典:
US Senate Pushes Bold New Regulations on Stablecoin Issuers
アイルランド政府にBTC備蓄を提言──マクレガー氏の発言が波紋
UFC王者コナー・マクレガー氏が、アイルランド政府に対し「戦略的なビットコイン備蓄の導入」を提言しました。2025年5月10日の報道によると、同氏はこれを経済安全保障の一環として位置づけており、市場やメディアでも大きな反響を呼んでいます。
この提言については、複数メディアが以下のように報じています:
- The Defiantでは、マクレガー氏が戦略的意図とともに正式な呼びかけを行ったと報道
- CryptoSlateでは、同氏が世論に直接訴える形で発言を展開した経緯を紹介
出典:
UFC Champion Conor McGregor Calls for Ireland to Create Strategic Bitcoin Reserve
Conor McGregor takes talk of an Irish Bitcoin strategic reserve to the public
スペイン、現金使用への規制強化で非中央集権型資産に脚光
2025年5月10日、スペイン政府は15万ユーロ以上の現金取引に厳しい制限を課す新たな方針を発表しました。これにより市民の金融自由に対する不安が高まり、ビットコインなど非中央集権型資産への関心が上昇しています。
出典:
Spain demands tighter bank oversight, fuels Bitcoin appeal
Ripple、USDC発行元Circleの買収交渉に動く可能性
Rippleが、ステーブルコインUSDCの発行元であるCircleの買収を4~5億ドル規模で検討しているとの報道がありました。Algorand上で200百万USDCが新たに発行されたタイミングでもあり、統合観測と市場への影響が注目されています。
出典:
Ripple Proposes $4-5 Billion Acquisition of Circle
台湾議員、ビットコインの国家準備資産化を正式提案
台湾の与党議員が、国家の金融安全保障および分散型資産への対応として、ビットコインを政府の準備資産とする提案を行いました。アジア圏でも先進的な動きとして、地域内の政策形成に影響を与える可能性があります。
出典:
台湾の与党議員がビットコイン(BTC)準備資産化を政府に提案
追加トピックまとめ
ここまでのセクションでは取り上げることはできなかったものの、知っておきたいニュースをまとめました。記事タイトルは日本語に意訳しています。タイトルをクリックすると、各記事の詳細をご覧いただけます。
- エルサルバドル、IMF合意下で7BTCを追加購入
- トランプ氏、暗号資産ロビー活動問題で企業との関係解消
- Web3は逆効果?分散化の理想が崩れる現状
- MAGACOINFINANCE:500ドルが2.5万ドルに?ROI予測が話題
- フロリダの10代、仮想通貨投資家を誘拐し400万ドルを強奪
- イーサリアム、強気材料揃いで目標価格は12,000ドルに
- BlackRock、イーサリアム現物ETFの新スキームを申請
- Finder、暗号資産事業から撤退しSwyftxへの移行を支援
- スペイン、現金使用に対し15万ユーロの罰則導入へ
- UAEのEmarat社、Crypto.comと連携し仮想通貨決済導入
特集記事紹介
ここまでの記事はタイムリーな記事に重きを置いて紹介してきましたが、以下では話題の即時性にとらわれず、各サイトで“特集記事”として取り上げられた有用なコンテンツをご紹介します。インタビューや市場分析、調査報道など、深掘りしたい方におすすめの読み物です。記事タイトルは日本語に意訳しています。
- 「暗号資産ライブトレードカップは始まりにすぎない」WhiteBIT社長インタビュー
- 仮想通貨法案の次の段階を解説:米上院のステーブルコイン規制を読み解く
- CoinbaseのBTC購入は財務戦略ではない?その意図を分析
- 4chanが仮想通貨市場を動かす?匿名掲示板が与える影響を深掘り
- AIとWeb3融合の新プロジェクトが急浮上、ステラとの違いは?
終わりに
本記事では、仮想通貨関連の大手ニュースサイトから最新トピックを抽出し、特に市場価格や規制動向に関する重要な内容を整理してご紹介いたしました。ビットコインをはじめとする主要通貨の価格動向、ミームコインの急騰、各国の規制対応など、短期的にも注目すべき材料が揃った一日となりました。
なお、記事内で使用している価格や事例の一部には、AIによる自動収集・分析データも含まれております。可能な限り正確を期しておりますが、掲載された数値や状況は、執筆時点での各記事の情報に基づいており、実際のデータと一部差異が生じる可能性がございます。正確な価格情報や最新のデータをご確認いただく際は、以下の信頼性の高い外部サイトのご利用をお勧めいたします:
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